パソコンホームドクター アリンのブログ

東京都小平市を中心にパソコンの修理、設定、データ復旧を行っているパソコンホームドクターアリンと申します。パソコンの修理やHDDのデータ復旧、取り出しなど気が付いたことを書いていきたいと思います。
主にパソコン修理やネットワーク設定、プリンターなどの周辺機器設定をさせて頂いております。低価格で壊れたパソコンや外付けHDDからデータを復旧させる格安データ復旧サービスも行っております。
小平本店、国立支店、世田谷支店、練馬支店の4店がございます。

カテゴリ: 訪問日記

3月に入ったものの、いまいち春らしく暖かくなりません。
日差しの下では暖かいのですが、気温や風が寒いのです。
2月末ころから定期的に雨模様の天気も重なり、寒い日が多いなぁと思います。
明日は雪予報も出ています。
ただ、雨や雪などの雨天模様の天気が続くという事は季節の節目に来ているという事でしょうか。
確実に季節は進んでいるようです。
早く落ち着いた春の陽気になってもらいたいものです。

パソコンホームドクターです。
前に何度か、私は犬には好かれるけど、猫には嫌われるというワードを記したことがあります。
その流れに沿うのか、沿わないのか、先日ご訪問させて頂いた八王子市のお客様宅でこのような事がありました。
八王子の郊外にあるお宅で、周辺は小高い丘が並ぶちょっとした丘陵地帯です。
郊外なので周辺は畑も多く、静かで私にとっては大変落ち着く環境です。お客様のお宅も大変広く、贅沢な作りです。
良い場所だなぁなどと思いながら
「パソコンホームドクターです。」
とインターホン越しにご挨拶をして門扉を開けさせていただきます。
しかし、玄関前にはワンちゃんが。
ワン!ワン!ワン!ワン!
と結構な勢いで吠えています。体つきも中型~大型犬程度です。番犬にはピッタリですね。
ガチャ
と玄関扉が空き
『どうも、お待ちしておりました』
とお客様がお迎えをしてくれます。
その間も
ワン!ワン!ワン!
『はいはい、いいの、お客さんだよー?』
と言いながらワンちゃんをなだめます。
『あ、どうぞー』
とおっしゃって玄関の通りを開けてくれますが
ワン!ワン!ワン!
と勢いは衰えません。
私が少し近づくたびに
ワン!ワン!ワン!!ワン!!
とますます盛んに吠えてきます。
「えーと、大丈夫ですか?」
と確認をすると
『大丈夫ですよー』
と言っていますが
ウ~~ウ~ワゥ~
と唸り声をあげています。
ワンちゃんのリードは目一杯まで伸び、首輪は犬の首にめり込み、体をできるだけこちらに伸ばし、頭を低く構えて唸っています。
『お客さんがきて嬉しいんだよねー、よしよし』
・・・本当に嬉しいのでしょうか。今にも飛び掛かってきそうな勢いなのですが・・・

私が犬の50㎝くらい前まで近づくと
ガウ!!バウ!!ゥガウ!!
と襲い掛かってきそうなほど体を突っ張り、牙はむき出しです。すでに前足は地面に付いておらず、後ろ足だけで立っている状態です。
『はいはい、嬉しいのは分かったよ、そんなに興奮しないの』
いや、これは怒っているのではないでしょうか・・・不審者と思われて咬みつこうとしてる、そんな顔にしか思えません。
しかし、お客様は
『わかったわかった、はいはい』
と言いながらワンちゃんを撫でています。これが日常のようです。
玄関はぎりぎりでワンちゃんに触れることが無く中に入る事が出来ました。
『すいませんね、うるさくて、あれでも喜んでいるんですよ』
とお客様はおっしゃる。
喜んでいるならずいぶんと変わったもてなし方だなぁと思いますが、あれがあのワンちゃんなりの愛情表現なのかもしれません。ですが、やはり牙をむき出しに唸り声をあげている犬は怖いです。愛情表現の仕方をずいぶんと間違えている気がしてなりません。
このワンちゃんの前世は猫だったのか、それとも今まで私が何百匹と殺してきた蚊なのかもしれません。
しかし、最大の問題は帰りです。
またあのワンちゃんに触らずに済むわずかな空間をすり抜けていかなければなりません。
途中でリードが切れたりしないだろうか・・・などと考えながら作業をしていました。

帰り際、お客様が玄関を開けると・・・ワンちゃんがいません。
『今ちょうど散歩に行っているから、よかったわ』
おお、ラッキー
堂々と玄関を通らせて頂きました。
「ではこれで失礼します」
そう言ってお客様に頭を下げていると
ワン!ワン!ワン!
ご帰宅のようです!
素早く車に乗り込み、再度頭を下げて失礼させていただきました。

私は犬には好かれるけど、猫には嫌われるを訂正しなければならないようです。
一部の私は犬には好かれるけど、全ての猫には嫌われる
くらいの表現が正しいようです。
こうみると、ほとんど嫌われているようですね。

2月といえば大寒を過ぎ、そろそろ暖かくなってくるかなぁと思う頃です。
今年の冬は異常に暖かい日が続き、そろそろどころかいきなり春か?と思わせる様な日が続いたかと思ったら雪が降るような寒い冬の日もあり、落ち着かない冬季になっていますが、本来ならば2月と言えばチューリップの芽がほんの少し顔をのぞかせ、早ければクロッカスの花を見る事ができ、春の訪れを少しずつ感じる事が出来る季節です。
ただ、これは一般の人の場合です。
花粉症の人はクシャミと鼻水、目のかゆみで春の訪れを知ることになります。
目で見て春の訪れを知るのは大変気持ちが暖かくなるものですが、自分の体の反応で春の訪れを知るとはなんとも腹立たしいものです。
私も腹立たしい春の訪れを感じている一人なのですが、私の場合はスギやヒノキではない何かの花粉に反応しているようなのです。鼻水とクシャミや咳などが出てやや頭はボーッとするという間違いなく花粉症の症状です。ただ何の花粉に反応しているのかが分からないのが尚更腹立たしいのですが、自分の体の事なので自分に苛立つしかありません。
「いいか、お前が反応しているのは、ウイルスでも細菌でも何でもないただの花粉だ。なぜただの花粉に敵対行動をとっている?花粉は何もしない、何も悪くない。だから鼻水や咳、クシャミなど出す必要はないんだ!」と自分の体に向かって言い聞かせたいと思うパソコンホームドクターです。

先日ご訪問した三鷹市のお客様はもっと酷いようでした。
ご訪問をして、玄関を開けて頂き
『お待ちしていました、どうぞ、こちら・・・・ハックション!』
お迎えのお言葉とクシャミ。
「どうも、パソコンホームドクターです。」
そう言って玄関の中に入ろうとすると
ハックション!
ヘックション!
ハックショーイ!
『あーーー』
チーン
というクシャミと鼻をかむお客様
『あーずいまぜん、花粉症でして、どうぞ、お上がりぐだざい、あー』
「失礼します」
私が玄関に上がると
クシャン!
私が玄関から2、3歩進むと
バックション!
私がそのまま廊下を進んでいる時も
クッショーーン!

『普段はこんなにひどくないんだけどね、ずいまぜんね・・』
どうやら私の衣類に花粉が付いているのようで、それに反応しているようです。
やっとパソコンのお部屋まで来ました。すでにクシャミは5、6回はしています。
『えーとね、これなんですけど・・・・クショイ! メールがね・・・ハックショ! あー、ごめんね』
チーン、チーン
『すいません、えーと、メールが・・・ハックショイ!ゔーー』
チーン
『えーとね・・』
なかなか進みません。見ていても辛そうです。
・・・私は来ない方が良かったんじゃ・・・
「すいません、外で花粉を払ってきましょうか?」
『あ、大丈夫ですよ、そのまま・・・クション! で』
大丈夫なように思えないですか、いいのでしょうか。
「また、後日来ることもできますので」
『いや、パソコンも早く直してほしいんでずよ、あー』
「そうなんですか、なんかすいませんね」
『いや、いいんでず、私が勝手に反応しているだけだから クション!』
じゃあせめて早く直して失礼しないと、と思い、パソコンと向き合いました。
ただ、なかなかややこしいエラーで作業がすぐに終わりません。
お客様は離れたところにいらっしゃいますが、それでも時々クシャミと咳。
気まずいです。
私は悪くないのですが、私が居なければお客様はもう少し快適なはず。
『本当にごめんなさいね、いつもは家の中にいるときは、ここまで酷くはないんだけどね』
間違いなく私のせいです。
花粉を大量に持ち込んでしまった私のせいです。
ただ、お客様に呼ばれてきたので、それは仕方がありません。
今できる事はできるだけ早く終わらせて、花粉がたっぷりと付いているであろう私が失礼することです。
結局1時間くらいはお邪魔していたのでしょうか。
思っていたより時間がかかってしまい、失礼しました。
その間、お客様はずっと辛そうでした。
次回があれば、花粉症以外の時期にお会いできれば良いですね。

昨年末のクリスマスプレゼントに子どもにNintendoスイッチのゲームソフトをお願いされました。
そのソフトは桃太郎電鉄というソフトです。
昔からある有名なソフトなのでご存じの方も多いと思いますが、簡単に言うとすごろくゲームに人生ゲームを組み合わせたようなものです。サイコロを振って目的地を目指しながら、停まったマスにある様々な物や指示でお金や資産を増やしていくといったゲームです。日本や世界がマス目になっており、各地の地名や地理、特産品などがゲームでも出てきます。そのためやっているだけで勝手に社会の勉強にもなるというなかなかためになるソフトなのです。
私は子供の頃、同作品のスーパーファミコン版をかなりやりこんでいたので、「やっと桃鉄(桃太郎電鉄)の面白さが分かるようになったか」と感慨深いものがありました。大学生の頃、夏休みに友達と徹夜をしてまで桃鉄をやった思い出もあります。寝たら他人にキャラクターを勝手に操作されるというルールを自主的につくり、眠気とも戦いながら1位を目指したものです。ちょっとでも寝たらコントローラーをそっと取り上げられ、起きるまで酷い所に行かされたり、散財されたりとやりたい放題されました。

それから20年。久しぶりの桃鉄はやはり面白い。
新しい要素もたくさん追加され、さらに楽しませてくれるソフトとなっていました。
子供と一緒に楽しんでいましたが、気が付けば私の方がはまってしまい、私が子供より正月はかなりやりこんでいました。特に下の子には難しすぎたのかもしれません。私が「桃鉄やろうよ!」と誘っても『え~他のしようよ~マリオがいい』
と言われる始末。
ほとんど文章が出てこないマリオなどはコントローラーの操作だけでできるので小さい子でも分かりやすいのでしょう。その分大人になってくると単純であまり面白くないのです。子供の頃は面白かったのですが・・・どちらかというと私がRPGやシミュレーションゲームが好きなのもあると思います。
そんな訳で子供が寝た後、一人でせっせとプレイして、年末年始の1週間程度ではありますがそこそこ詳しくなりました。

そんな中、先日ご訪問した国分寺市のお客様。
ご年配の男性、このお家のおじいちゃんと思われる方からのご依頼でした。
メールができなくなった、とのご相談で早速ご訪問。
ご訪問し、インターホンを鳴らすと
『お待ちしていました!』
というお声の後、即座にサッと開く玄関扉。
『メールができなくなっちゃってね!先週からなんだけど、放っておいても直らないんだよね!』
「すべての故障が放っておいて直るようになったらいいんですけどね」
『そうなんだよね!でもそうなったら、お宅の会社は困るんじゃない?アハハハハ!』
元気なおじいちゃんです。そんなやり取りをしながらパソコンのある部屋までご案内して頂きました。
『これなんだよ、メールがエラーが出て繋がらないの』
「なるほど・・かしこまりました。少しお時間を下さい」
そうお伝えしてしばらく原因を探ります。

10分ほどしたころでしょうか。
『どうも~こんにちは』
そんなお声をかけてくれたのはそのお家のお父さんと思われる男性。
『こんにちは』
傍らにはお子さん。小学校高学年くらいでしょうか。
「お邪魔しています」
お父さん『ちょっとテレビをつけても良いですか?音小さくしますんで』
隣のお部屋には大型の液晶TVが。
「あ、どうぞどうぞ」
お父さん『すいませんね』
そう言って、隣のお部屋のテレビ前に。
隣の部屋と言っても、続きの部屋になっており、私の視界には入ります。
図で表すとこんな感じです。

2
お父さんがテレビを点けます。
画面は午後のワイドショーのような番組。
お子さん『ゲーム!ゲーム!』
お父さん『わかった、わかった』
ゲームをやるようです。
出てきた画面は・・・おお、今、私がはまっている桃鉄じゃないですか!
おお~~~参加したい~~~~!
今何年目なの?18年目か。ちょうど面白くなってきた頃だ!
どんなカード持ってるの?何を買ったの?今どこにいるの?
とにかく知りたいことがたくさんです。
パソコン修理の手が止まってしまいます。
どれどれ、どんな桃鉄やってるんだ?
そんな気持ちで顔は完全にテレビへ。
・・・・・
・・・・・・・・・
めちゃくちゃ上手い。
お父さんもお子さんもすごく強い。
開始18年目でもうすでにそんなに資産があり、お金もある。
なんでそんなにお上手なんでしょう。

え?なんでそっちに行くの? → ああ、そっちの方が良いのか・・・
え?それはダメなんじゃないの? → ああ、そんな狙いが・・・
え?それは無理なんじゃ → ああ、そういう方法で・・・

始めは、どんな程度だ?とか上から目線で見ていたのも数分。
今は完全に拝見させて、勉強させて頂いている立場です。
立派な椅子に座ってパソコンを修理しているのですが、床の上に正座をしなければならない立場です。

え?ちょっとまって?今、何したの?え?・・・なんだよ・・ゴールしてる・・・

全然パソコン修理がはかどりません。
ダメな修理人だと思います。
お父さんとお子さんは和やかな雰囲気でゲームをしていますが、私一人だけ真剣で眉間にしわを寄せた顔でゲームを見ている状態です。
・・・・・
私は何をしに来たのか・・・
えーと、パソコン修理に来たんです。
桃鉄の敗北を味わうために来たのではありません、惜敗ならばまだしも、完敗も完敗、勝負にならないレベルの負けでしょう。
最初は威勢が良かったが実際やってみたら完敗。私などドラゴンボールで例えるなら、きたない花火を咲かせたキュイのようです。

その後。お客様のお宅で何をやっているんだろうと冷静になりならばパソコンのメール不具合を解消しました。
40分ほどで作業は終了しましたが、10分ほどはロスをしました。申し訳ございません。
また、若干テンションが低くなってしまい申し訳ございません。
お客様はまったく悪くありません。私が勝手に見て、勝手に凹んで、勝手にテンションが下がっただけなんです。本当にすいません。

1週間程度で、できるようになったつもりになってはダメですね。
そんな反省より、お客様のお宅で勝手にゲームに参加したつもりになってはいけませんね。
パソコン修理のために呼ばれたので、職務に全うします。本当に申し訳ございませんでした。

1月に入り、さすがに寒くなってきましたね。
暑いより寒い方が好きな方ですが、そうは言っても寒い季節はつらいです。木枯らしが吹く日などは家の中でしっかりと暖を取りながら窓を眺めで
「外は木枯らしが吹いて、寒そうだねぇ」
と言い、ぬくぬくと暖かい部屋で過ごしたいのですが、なかなか実現できずにいます。
子供は風の子と言う通り、寒かろうが風が吹いていようが関係なしに外に行きたがり、なぜか私も誘われます。
誘ってくれない方が良いのですが、しっかりと声をかけてくれます。そのおかげでなかなか実現できません。
早く部屋に入りたいパソコンホームドクターです。

ちょうど昨年の年末にご訪問した国立市のお客様。
常連さんなのですが、私と話が合うので、いつも長居してしまいます。

いつも通り、修理作業が終わり、お茶を出して下さいます。
仕事終わりのお茶は大変ありがたいので図々しいと思われているかもしれませんがしっかりと頂戴いたします。
この日、お茶うけに出していただいたのはみかんでした。
冬ですからね、みかんのおいしい季節になってきましたね。
基本的に果物は好きなので喜んで頂戴いたします。
ですが、この日ばかりは違いました。
ちょうど悪いタイミングで、私の口の中に口内炎があるのです。
それも2か所。
先日、子供と遊んでいる時にたまたま子供の足が私の口元に当たり口内を負傷。
その傷跡から口内炎になってしまいました。
1か所ならばたまにありますが、2か所の口内炎というのは珍しい。
そのタイミングでみかん。
『愛媛の~~というみかんですよ、甘酸っぱくておいしいから、ぜひ』
そう言ってお客様は勧めてくださいます。
色も濃いオレンジでみるからにおいしそうです。
通常時ならば、ありがたいなぁ、頂きます!と言って喜んで食べたと思います。
ですが、この日は口内に2か所の傷。
しみるよなぁ、痛いよなぁ、でもおいしそうだなぁブランドみかんだもんなぁ、せっかく出してくれたんだしなぁと色々長考。
『みかん、お嫌いですか?』
長考していたら声をかけられてしまいました。
「いえ、好きですよ、頂きますね」
反射的につい言ってしまったので覚悟を決めて食べなければなりません。でも意外としみないかも?口内炎の場所を避けて上手く食べればいいんじゃないか?と思いながら頂きました。

し・み・る!!
まったくもってしみます。痛いです。涙が出るほどしみます。
私の考えは甘すぎたようです。
甘いのはみかんだけです。みかんは大変おいしいです。だけど私の口内が準備不足と不調のためこの有様です。
せっかくのブランドみかんがもったいないのですが、おいしさより痛みが勝ってしまいました。
でも意地汚い私は全部頂きました。
口内炎がなかったらおいしかったろうなぁそんなことを思っていると
『お土産に少し持っていく?』
なんとも嬉しい発言をしてくれるではありませんか。
「ぜひ!」
と大声で言ってしまいました。

今、このブログを書きながらみかんを食べています。
私を煩わせた憎い口内炎は完治しました。
このみかん、本当においしいです。口内炎なんかでしっかり味わえなかったのが悔やまれます。
最後に、ブランド名がなんだったのか忘れました。口内炎でそれどころではなかったので許してください。

パソコンホームドクターです。

久しぶりに清瀬市のお客様宅へご訪問。
お一人暮らしの若い男性のお宅です。
ご相談内容は
『パソコンが急に起動しなくなったんですけど、見てもらえますか?』
といったもの。
お話を聞くと、友人が作った自作パソコンを安く譲ってもらったようです。
でも自分はさっぱり分からないので見てほしいとのご相談。

行きますよー自作系ならば喜んで。
自作されているパソコンなので、どんなパソコンなのか興味があります。
と内心思いながらご訪問。

早々にご到着。大学生の方でしょうか、一人暮らしのお部屋。見た目はやや古いですが中はリフォームされて今風のきれいなお部屋になっています。
私が大学生時代に住んでいたアパートに外観が似ており懐かしい感じがします。ただ残念ながら私が住んでいたところは見た目も中身も古かったので、似ているのは外側だけです。
若い男性の隣には大きめの自作ケースが。おお、これですね!
早速パソコンの電源をオン。
ファンは回り、動いているようですが何も映らない。
確かに起動しないですね。
早速中身を見てみましょう。
「失礼します」
と一声かけてからパソコン側面を開けさせてもらいました。

開いてまずに思ったこと。
・・・・・これは詳しい方が作ったパソコンじゃないな、です。
配線がぐちゃぐちゃです。
せっかく裏面配線ができるケースなのに裏はまったく使っていません。
ケーブルを束ねることすらしていません。
まぁ初心者の方がパソコンを組む事もあるから仕方ないかな、そう思いながらCMOSクリアを行うべくCMOS端子を探します。多分ジャンパかな、ランドだと分かりにくいな~などと考えながらマザーボード上をLEDライトで照らしながら探していると
ん?
あれ?
マザーボード上のCPU補助電源である8ピンが4ピンしか挿さっていません。
この電源は4ピンしかないのか?そんなことないよね?ATX電源なのにと思いながら確認するとすぐ隣にさらに4ピンが見つかりました。
マザーボード上には4+4の8ピンを挿すコネクタがあるのに、4ピンしか挿さっていないのです。
一応、これでも動きますが、CPUに負荷がかかると電力が足りず起動しなくなります。
今回の原因はこれかな、でも他にも何かあるのかもと思いながらもっと細かくチェック。

あちこちチェックをしまして出てきました、いろいろ。
グラフィックボードにも補助電源の6ピンが挿さっていない。
ATX電源ユニットが上下逆についている。
SSDのヒートシンクが浮いており、ヒートシンクの意味がない。
2枚のメモリが優先スロットに挿さっておらず、1枚はラッチが外れておりロックがかかっていない。
上部ファンと後方ファンが排気ではなく吸気になっている。前面ファンも合わせて全てが吸気になっている状態。

この状態でもお客様は今まで動いていたとおっしゃいます。
こんなに電力が足りず、なかなか過酷な環境にもかかわらず動いていたのはちょっと驚きですがさすがに限界が来たようです。
ケーブル配線を正しく行い、補助電源も挿して電源を入れたら起動するようになりました。
ですが、今度はSSDのエラー。
どうやら熱いグラフィックボード直下にあり、かつ、ただの排熱障害物と化していたヒートシンク、両方の影響でSSDが壊れたようです。
メーカーはTeam。まぁTeamならば仕方がないのかな、熱も良く出るタイプなので故障は多いのかもしれません。
今度はWDのBlueタイプSSDなので熱はおさえられると思います。ヒートシンクも正しく取り付けました。温度は27℃~38℃。いい温度です。ヒートシンクが効いているようですね。

ですが、こういったミスや間違いを繰り返しながらパソコンを組み立て失敗をして詳しくなっていくのです。
私も大学生時代に初めて組んだパソコンはすべてのファンを吸気にするという失敗をしております。
懐かしい失敗を目の当たりにして久しぶりに思い出しました。
ちなみに私も、すべて吸気パソコンは長くもたず、1年半くらいでHDDがどんどん壊れていきました。
「なんでHDDはこんなに壊れるんだ?」と思いながら秋葉原まで買い出しに行ったものです。
HDD処刑用のパソコンといっても過言ではないくらい、財布とHDDに優しくないパソコンを組んだものです。
その後、今は無き星野金属のWiNDyケースで大きめのファンを付けて排気、吸気を正しく行い、温度管理も行うようにからはHDDがモリモリ亡くなっていくといったことはほぼありません。
今回はパソコンに詳しくない方が自作したパソコンを譲った、というのが問題ですので、ものすごくオブラートに包んだ言い方でそれとなくお客様には伝えておきました。
『まぁ安かったし、知り合いなので、仕方ないです。費用は僕が出します』
とおしゃったお客様は優しい方でした。

最近少し囲碁にはまっています。
元々、少しはできたのですが下手の横好き状態が続き、全然上手くならず、すでに何年がたったのでしょうか。
父が囲碁が強く、実家に帰ったときに囲碁を教えてと頼んでも
『上手くなったら教えてやる』
とまったく役に立たない返事しかしてくれません。
上手くなるために教えてもらいたいのです。ですが上手くなるのが難しいのです。
下手の相手をしてもつまらないという事だと思います。
ですが、私が実家に帰ったときに父は
『ちょっと教えて』
とパソコンを持ってくるのです。しっかりしています。
こっちも
「パソコンが上手くなったら教えてやる」
とでも言ってみましょうか。
大人げない父子ですね。
大人げないのは日常茶飯事なパソコンホームドクターです。

さて、ここで話が変わる事も多々ありますが今日は本題も囲碁の話が続きます。本題というほど充実した内容ではありませんが、よろしければお付き合いください。
先日ご訪問した世田谷区のお客様。
パソコンのあるお部屋に通され、お客様がパソコンの不具合個所を説明してくれます。
その話を聞きながら、チラリと脇見をするとそこには碁石と碁盤が。
『・・・でして、こんな状態で、全然動かないのですが原因は何でしょうか?』
気にしていてはいけない、と思いパソコンに集中します。
「ん~ちょっとパソコンを見させて頂けないと分からないですね、お時間を頂けますか?」
『そうですよね、じゃあ隣の部屋にいますので、何かあれば声をかけてください』
そうおっしゃってお部屋を出て行かれます。
・・・
パソコン不具合の原因はすぐに分かり、ただ単にHDDだから動作が遅く、起動しているけど読み込みが遅すぎてフリーズしているように見えているだけです。
OSはWindows10ですが、それにしても遅い。
もうそろそろHDDもダメなのかな、と思いHDDの状態を調べます。
調べたいのですが、動作が遅く、すぐにマウスポインタがグルグルに変わってしまいます。
こうなったら待つしかありません。
しばし待っている間に、パソコンの隣にある碁石と碁盤が気になって仕方ありません。
卓上型ですが、良い碁盤です。材質は本榧なのか、否かは私の拙い知識では分かりませんが、山吹色のきれいな碁盤です。その上には対局をした後の結果でしょうか、終局状態の石が置かれています。その碁石が大きくて厚く、立派なんです。
良い碁石だな~と思い、ついその厚さを確かめたくなり、失礼ながら一つ手に取ろうと手を伸ばしました。
そのとき
ガチャガチャ
うっかり、Yシャツの袖口が他の碁石に当たり、碁石がずれてしまいました。
元に戻さないと!と思いましたが、15個くらいの石がずれ、どこに置いてあったのか分からなくなりました。
囲碁に詳しい方ならば定石を頼りに、何となくこの辺かな、と分かりそうですが、私のショボい棋力では全く分かりません。
ここかな、こっちにあったような・・・いや、ここか?
と、とりあえずそれらしい形に並べてみます。
ん~~~何か違うような・・・合っているような・・・
ここが違うか?こっちは黒石かな?それだとこっちに白が伸びるから・・・
んん~~~正解が分かりません。
元に戻せないならば謝るしかないようです。
そんなことをしているうちに、動作が遅いパソコンもとっくに別画面が開き、私が碁石を修正している時間を待っていたくれたようです。
やっぱりHDDもダメだな、と思いお客様にお声を掛けます。
「すいません!」
『はーい』
お隣の部屋からお客様が来てくれます。
「パソコンの原因なんですが、その前に・・・ちょっと・・・」
『何ですか?』
碁石に勝手に触ってしまった事と碁石がずれてしまったことを謝罪しました。
『ああ、そんなことですか、いいですよ、棋譜を並べただけですから』
「すいません、ありがとうございます」
『この碁石は39号なんです。39号までの厚さがある石はあまり無いかもしれませんね』
「39号という厚さの規格ですか?」
『そうです、白石が蛤の貝殻から、黒石が那智石といって三重県だったかな、そこでしか取れない貴重な石らしいんですよ。その38号という厚さです。30号くらいならばよくあるんですけどね』
「いや、ここまで厚いのは私は見たことないですよ」
『良い碁石屋さんに行けば売っていますけど、持ってる人はあまりいないかなぁ』
そんな囲碁談話をさせて頂き、碁石を打たせてもらいました。
厚すぎて持ちにくいのですが、音は格別良かったです。碁盤も良いものだからかもしれませんが、とにかく打つだけで気持ちいのです。

肝心のパソコンですが、HDDが故障しかかっているとご説明し、7年くらいたっているパソコンですのでHDDの交換をするより、お買い換えとなりました。
1週間くらいでまた再度ご訪問。また
『碁石、また打ってみます?』
と言われたので遠慮なく、打たせてもらいました。やはり良い石と盤は違いますね。
『一局どうですか?』
ともお誘い頂きましたが、四段という腕前を聞いて、お断りさせていただきました。
「多分、勝負にならないと思います。9子くらい置けば何とかなるかもしれませんが・・・」
強くなりたいです。

10月も下旬になり、いよいよ秋が深まってきた感じがします。
まだ暖かい日が続いていますが、陽が弱々しく、また落ちるのが早くなり、元気だった虫の音も少し落ち着き、季節がしっかりと進んでいると実感させられます。
先日みかけたいわし雲は夕日で真っ赤に染まり、ついつい写真を撮ってしまいました。
やはり秋は季節の進み方がよく分かるので、出歩いていても楽しいですね。
秋大好きなパソコンホームドクターです。

先日ご訪問した調布市のお客様。
昭和の時代に建てられたと思われる、やや古いお宅ではあるものの、大きいお宅です。
でかい家だな~お庭も広くてきれいにされてるなぁ。と思いながら駐車させていただき、玄関のインターホンを押しました。
ピンポーン
『はい』
「パソコンホームドクターです」
『はーいお待ちください』
ガチャと玄関扉が空き
『どうぞ、お待ちしていました』
と迎え入れて下さったのは60代くらいの優しそうな男性です。
『どうぞお上がりください』
「失礼します、お邪魔します」
といって失礼をさせて頂きました。
『パソコンは2階なんですよ』
と階段を登ろうとすると、その壁には大きな本棚と丁寧に仕舞ってある本。
「大きなお宅ですね~」
『いやぁ昔の家なんで、昔はどこもこのくらいだったんですよ』
と謙遜されるお客様。
2階に上がると、廊下が続いています。その廊下の両脇にも本棚と本。
『ここなんですけどね』
そうおっしゃって案内された小さめの部屋。
その部屋も北側と西側は全て本棚。東側にも腰高の本棚。それにきれいに保管されている本。
家じゅう本だらけだな・・・作家さんとかかな?と思っていると
『outlookが起動しなくてね、起動すようとすると・・・ほら、エラーが出て・・・』
お客様は私の関心を気が付くことなく、パソコンの不具合個所を説明してくれます。
しっかり聞いておかないと、せっかく説明くれているのに。本棚に見とれている場合ではありません。
「outlookですね、なるほど、エラーが出て起動しないんですね。かしこまりました」
とりあえずご依頼内容であったメールが使えない、の修復作業を試みます。

40分ほどで修復はできたのですが、その際中、気になったのはこの大量の本。
私の周辺は本だらけです。本に囲まれている状態です。
その本の内容は様々で百科事典から小説やビジネス書など堅い本が多いのですが、多岐にわたります。統一性はありません。やはり作家さんなのか。しかしそれにしてはお部屋がきれいです。
作家さんや漫画家さんといった書きものをお仕事にされている方の部屋は散らかっているイメージがあるのですが、私の勝手な思い込みかもしれません。
とりあえずお客様には修復できたことを伝えます。
1階にいるであろうお客様に、ちょっと大きな声で
「すいません、終わりました」
と伝えます。
『はーい、直りましたか』
というお返事と共にお客様が来てくれます。
「直りました。えーと、このエラーは、officeソフトの・・・」
エラーが出た原因を説明いたします。
『あーなるほど、じゃあもう大丈夫ってことですね?』
「そうですね、これでもう大丈夫だと思います」
『そうですか、ありがとうございます』
最後に私が聞きたかったことを、聞いています。
「お話は変わりますが、すごい量の本ですね』
『あ、本ですか。ただ単に本に囲まれて生活するのが好きなだけでして』
「作家の先生とかですか?」
『いえいえ、ただのサラリーマンです。もう退職しましたが。本に囲まれて生活するのが好きなんですよ』
「では、出版社関係とかで、仕方なく増えたとかですか?」
『いや、仕事は本とか全く関係ないんです。映像関係だったので。ただ本に囲まれての生活が好きなだけです』
「じゃあ読書が趣味なんですか、趣味とは言え、ここまで沢山の本とはすごいですね」
『いえ、読書は趣味ではなくて・・・本に囲まれているのが好きなだけなんです』
「?・・・読書は趣味ではないんですか?」
『趣味はゴルフと庭の植木くらいですね、本は読まないです』
「??・・・これだけ沢山あるのに、奥様やご家族の本ということですか?」
『本は私の物ですが、本に囲まれた生活が好きなだけです。あるだけで本は読まないんですよ』
・・・・・
『私が変なだけなんですけどね。本に囲まれていると落ち着くんです。でも内容は興味がないんです』
『本があるとなんとなくカッコいいでしょ?(笑)』
「・・・インテリアみたいなものですか?」
『そうですね!インテリアだね!』
まさか本当に本に囲まれた環境が好きなだけで、本には興味がないとは思いませんでした。
お客様が言うには、表紙がカッコイイとつい買ってきちゃて、どんどん増えたとの事でした。
確かに理路整然と並んだ本はカッコイイです。

『内容はまったく知らないです、あるだけで満足なんです』
とはっきり言っていたお客様。
ちなみに寝室も本だらけとの事。よく眠れるんだそうです。
ですが家族は誰も分かってくれず、家庭内では変人扱いだそうです。
そういった拘りは人に迷惑をかけなければ良いかと思います。広いお宅とはいえご家族の理解が必要ですね。あと地震の時などはちょっと怖い気もしますが、大丈夫なんでしょうか?

秋ですね。本当に秋がやってきましたね。待ち遠しかった、などと7文字程度で言い表せないくらい待っていました。
やっぱり秋は良いですね。
ですが、子供に聞いても『夏が良い』との事。
秋は人気がいないのか?そんなことは無いはずだ!
「秋は果物がおいしいよ!虫の音も良いじゃない」と反論します。しかし
『果物もいいけど、秋は夏休みが無いからダメ』と一蹴。
・・・夏休みという子供界隈では最強の言葉を出されては敗退するしかありません。
夏休みいいなぁと思ってしまうパソコンホームドクターです。

先日ご訪問した調布市のお客様。
モニターの画面がおかしいんだけど見てくれる?とのご依頼でした。
ご訪問して一瞬でおかしい事に気が付きました。
色がおかしい。全体的に緑色なのです。
全体的にぼやけており、アイコンなども一部欠けているように見えます。
ちなみにこの画像はモニターを持ち帰りさせて頂き、弊社のパソコンにつないだ時の映像です。
モニター

緑ですね。どう見てもおかしいですね。
モニターの故障は大きく分けて4つの原因があります。

①映像の出している基盤やグラフィックスボードの故障
②液晶パネルの故障
③接続端子の故障
④接続ケーブルの故障

費用はおおよそですが上に行くほど高くなります。
特にこれがノートパソコンなどの場合、グラフィックスボードではなく基盤故障となるので費用が大変高くなることが多いのです。
また、このモニターはEIZOのColorEdgeシリーズのモニターです。
一般の方はあまり関係ないのですが、写真スタジオやイラスト、CADといった画像処理を行うプロの方や写真、イラストなどの趣味を極めている方向けに作られた液晶モニターです。
大変きれいな映像を映し出し、このモニターを見ると私が普段使っている標準のモニターを見るのが嫌になってしまうくらいきれいなモニターです。
お値段もそれなりに高価なのですが、一方で意外と故障が多いモニターでもあります。
一般的な液晶モニターより基盤が大きく、おそらくこのきれいな映像を表示するには必要なチップがたくさん組み込まれているのでしょう。その分故障も多いのかな、と思います。

今回の原因は③接続端子の故障であり、他のケーブル(displayportやDVI)で差し替えたら問題なく表示されました。
HDMI接続端子だとダメなようです。
お客様にHDMI端子の交換を行うか聞いたところ、パソコン側にdisplayportの出力ポートがあるのでそれで差し替えとなりました。
液晶モニターの故障では②液晶パネルの故障が一番多いのですが、今回はちょっと珍しい故障でした。

10月に入りやっと暑く長い夏も終わってきたように思えます。
今年の夏は記録的猛暑になります。と6月ごろに天気予報番組で言っていたことを思い出しました。
暑いのはどうせ毎年の事だからそうは言っても、例年通りの暑い夏くらいかな?と思っていました。
そんなことを思っていた6月ごろの私でした。
はい、すみません。今年はその通りに記録的な暑さでした。
記録としては東京は、歴代1位の最高気温を記録したわけでもなく、関東各地で40℃を超えた訳でもなく、地味だったかもしれませんが、地味ながら毎日が暑く、結果として記録的な暑さになったようです。暑い暑い言いながらもゆっくりと季節は移ろいで行き、やっと秋の空気になりましたね。
秋と言えば果物。
果物おいしいですね。
今日はそんな果物に関するネタを記事にしたいと思います。

小平市のお客様にご訪問中の事です。
これでもう大丈夫だな・・・再起動もしたし、正常動作してるな・・・
「すいません、作業終了しました」
お客様に作業完了の報告をいたします。
『あら、ありがとうございます、お疲れでしょう?少し休んでいってくださいね、どうぞ』
作業終わりに、お茶やお茶菓子を出して下さるお客様は多いのですが、この時は果物の梨が出てきました。
梨は果物の中で一番好きなのです。
おお!やった!梨だ!と心の中で小さく飛び上がりながら梨を頂きました。
「梨、大好きなんですよ~」
『そうなんですか、良かった~我が家も全員梨が好きでね、この時期は取り寄せているんですよ』
そんなお話をしている時
<ただいま~>
玄関方面から子供の声が。お子さんがお帰りになったようです。
時間は2時半ころ。ちょうど小学生でも低学年の子が帰宅の時間ですね。
居間に入ってくるお子さん。私と目が合います。
「こんにちは」
挨拶をしても
<・・・・・・>
お返事がありません。
『ほら!お客さんにこんにちは、は⁉』
そんな一言でも
<・・・・・こん・に・・ちゎ>
なんとも歯切れのわるいこんにちは、です。
ですが、見ず知らずの私に驚いているようでもなく、かといって人見知りでもないようです。
お子さんの目は一点を見つめています。
そうです、それは私が頂いている梨です。
ジーーーーーーーーーーーーーーッと梨だけを見つめています。
『帰ったら手を洗ってきなさい』
お子さんは微動だにしません。
梨いいなー食べたいなー
といった具合でずっと見つめています。
・・・食べにくい・・・
そして私の顔を見て
なんでこのオッサンは梨を食べてるんだ?
といった表情。
すいません、あなたのお母さんからもらったんですよ。勝手に食べてるわけじゃないですよ。
『ほら!手を洗いなさい!』
その一言に
<・・・うん・・>
といってお部屋から出て行きます
『すいません、ちょっと失礼します』
そういってお客様もお部屋を出て行きます。
『ちゃんと手を洗って、風邪が流行っているみたいだよ』
そんなことを言うお客様に
<僕も梨食べたい!!>
の一言。
すいません、やっぱり梨でしたね。おいしい梨ですからね。
『後で切ってあげるから先に宿題やりなさい』
ああよかった!あの人に出したので最後だよ、とか言われたら合わす顔がありません。
恨まれてしまいそうです。

私は早めに梨を食べ終えて失礼させて頂きました。
早くお子さんに梨を切ってあげてください。
あんなに見つめられたら、かわいそうになってきます。
梨はおいしいから仕方がないですね。

9月に入っても暑いですね。
今年の夏はとにかく暑く、太平洋高気圧が日本をフィリピンあたりと勘違いしたのかと思うほど頑張ってくれたので東京は連日の真夏日、時々猛暑日が続き、9月だというのに未だに暑い状態です。
お盆のころに台風7号が近づいたおかげもあり、少しだけ気温が落ち着きましたが、台風が去ったとたん高気圧が、さぁ俺の出番だ!待ってたんだろ?と言わんばかりの勢いで頑張ってしまっています。
夏が暑いのは仕方がないのですが、人間だけでなく植物も動物も虫も秋の移動性高気圧を望んでいる頃です。そろそろ落ち着いて、本来あるべき場所に帰って頂きたいのですが、まだ頑張るのでしょうかね?それとも週明けからやっと曇りや雨の天気が続くようなのでやっと夏の終わりが見えてきたところでしょうか。
暑いのが苦手なパソコンホームドクターです。

今日はそんな暑い夏の中で少しだけ暑さがしのげたお盆のころの出来事を記事にします。
いつもどおりパソコン修理のご依頼で、稲城市のお客様のお宅までご訪問いたしました。
閑静な住宅街で、お時間は午前中の10時すぎ頃だったと思います。
いつもより暑くない日の午前中だったためかお客様のお宅ではまだエアコンを入れていないようで、扇風機と窓全開という風通しの良いお部屋でした。
やや蒸し暑いとはいえ、扇風機の風が直接来ているので気になるほどではありません。
ご依頼内容はプリンターが印刷できなくなったというもの。
何がダメなのかな?と思いながら風通しの良いお部屋でパソコンとプリンターの修理に取り掛かります。
お庭では子供たちの元気な遊び声が聞こえます。
お客様のお子さん達が遊んでいるのでしょう。夏休みですから、子供にとっては多少暑かろうが外で遊ぶことの方が優先されるようです。
私の座っている椅子の右手に大きな窓があり、網戸が1枚の状態です。その網戸の前をバタバタと走りながら行ったり来たりしています。
元気だなーと思いながらも私はパソコンの原因究明です。
デバイスは認識されているみたいだけどドライバーが無い?ネットにつながっているから印刷だけならばできるはずだけどなぁ・・・
そんなことを考えながらパソコンの画面を見ていますと、何やら足が冷たい。
気になったので見てみると、ちょうど太もものあたりが濡れているようです。
え?なにこれ?なんで濡れているの?・・・まさか自分が漏らした?
いや、そんなことはないはず、まだ漏らしません。多分。それに漏らすにしては多すぎます。
よく見ると畳も濡れています。
畳も濡れている?なんで?だいたいこれ何なの?水なのか?
そう思って姿勢を低くして濡れている畳を少し触ってみます。
そんなことをしていると肩が冷たくなりました。
おおっ!また?
肩を触ると濡れています。
目の前では網戸を一枚隔てて子供たちが遊んでいます。
手には水鉄砲。
・・・これか。
『えーい、当たれー!』
『よけたよー当たってないもーん』
『濡れてるじゃん!』
『汗だよー当たってないよー』
『オラオラオラ!』
そう言いながら網戸の前にいる別の子供に水鉄砲を撃ってきます。
その子がうまく避けるんです。
おかげでほぼすべての水が部屋の中に。一部は私の足元と靴下に。

・・・これはどうすればいいのか。
自分の子供ならば状況を説明して他の場所でやらせるか、窓を閉めますが、お客様のお宅でお客様のお子さんです。
私が勝手に動いて良いものなのか。
そんなことを考えている間も
『当たれよ!当たれ!おら!』
と言いながら撃ってくる水鉄砲。
網戸の前の子は上手に避ける。
おかげで部屋はどんどん濡れる。
狙われているのは私のようです。
さすがにこれはまずいと思い、そっと窓を閉めてお客様にご報告。
「すいません、雑巾を貸していただきたいのですが・・・」
『雑巾ですか?何かこぼしました?』
「こぼしたわけではないですが・・・」事情を説明します。
『あら、すいません!』
そう言って出てくる雑巾。
さすがにお客様が拭いてくれましたが、拭きながら窓を開けて
『ここで水鉄砲をやらないの!水が全部中に入って畳とお兄さんの足が濡れたでしょ!』
『他でやりなさい!』
としっかりお説教。
お客様はもう十分すぎるほど頭を下げ、クリーニング代まで出そうとしていらっしゃいました。
ただの水なんで、乾けば元に戻るので大丈夫ですよ。
そう言ってさすがにクリーニング代までは頂くことはできませんでした。

最後に、いまだに私の事を『お兄さん』と呼んでくれたのが一番うれしかったです。
おじさんの自覚は十分あるんですが、それでも言われると嬉しいものですね。

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