パソコンホームドクター アリンのブログ

東京都小平市を中心にパソコンの修理、設定、データ復旧を行っているパソコンホームドクターアリンと申します。パソコンの修理やHDDのデータ復旧、取り出しなど気が付いたことを書いていきたいと思います。
主にパソコン修理やネットワーク設定、プリンターなどの周辺機器設定をさせて頂いております。低価格で壊れたパソコンや外付けHDDからデータを復旧させる格安データ復旧サービスも行っております。
小平本店、国立支店、世田谷支店、練馬支店の4店がございます。

カテゴリ: 訪問日記

やっと春と呼べる陽気に入ってきたのでしょうか。
3月が例年より寒く、やっと暖かい日が続くかな?と思うと菜種梅雨の空模様。曇天降雨では気温も上がらずまた肌寒い季節に後退。落ち着かない空模様が続いていますね。
しかし寒かった3月のおかげで、久しぶりに桜の満開が4月に入り、入学式でもまだ桜が見れそうですね。我が家の下の子も今年から1年生です。まだ咲いている桜を見ながらの入学式は大変趣深いものがありますが、主役である本人は桜の事などどうでも良いようです。
花より団子である子供にとっては、花を見て心を満たすより、腹を満たしたいようです。
子供にまだ桜の良さを教えるのは早すぎかもしれませんね。
春になると出てくる果物と言えば代表格は苺でしょうか。
我が家の子供も苺は大好きです。

先日、ご訪問した日野市のお客様。
インターネットに繋がらなくなったとのご連絡を頂き、ご訪問をいたしました。
お宅は広いお庭の戸建のお家。
30代くらいのお若いご夫婦が迎えてくれました。
『昨日の夜からなんですけど・・・』
状況をお聞きして復旧作業に取り掛かります。
幸にして、それほど深刻ではなく、復旧できました。
「すいません、直りました」
と作業終了のご報告すると
『なおりましたか、何が悪かったんですか?』
と聞くお客様。
「えーと、このルーターから・・・」
作業内容を説明していると
『ありがとうございました。よろしければどうぞ』
と奥様がお茶と苺を持ってきてくれました。
「ありがとうございます」
『庭で採れた苺なので、ちょっと形は悪いですが、おいしいですよ』
言うほど形は悪くなく、売っていてもおかしくありません。それに味はすごくおいしい。
「確かにおいしいですね」
『そうなんですよ、主人と子供が好きで、庭で作っているんですよ』
「これだけ広いお庭ですからね、野菜や果物もたくさんできるでしょうね」
『手入れが大変なんですけどね、それでも・・・』
そんな話をしながら苺を食べていると、開いているドアの脇からお子さんがこちらを見ています。
私と目が合うと、サッと隠れてしまいます。
しかし、またドアの脇からこちらを見てくる。
また私が目を向けると隠れてしまう。
こちらが気になっている様子。知らない人が来たので何をやっているのか覗っているのかな?
見たところ幼稚園児くらいの子なので、気にはなるけど話しかけるほどの勇気はない、といったところでしょうか。
お話も終わり、苺も頂き終えると奥様がお茶とお皿を片付けてお部屋から出て行きます。
ご主人様が
『おいくらですか?』
と聞いて、私が書類を書いている時、廊下から
<ボクの苺は?>
という声が。おそらくお子さんからでしょう。
お子さん:<ボクの大きな苺は!?>
奥様:『お客さんにお出ししたよ』
お子さん:<なんでー!?>
奥様:『あれくらいしか良い形の苺がなかったの』
お子さん:<採っちゃダメなの!>
奥様:『他の苺は変な形のしか無かったの。他のを採ればいいじゃないの』
お子さん:<採っちゃダメだぁーーー!!!>
奥様:『他にもあるから』
お子さん:<あれがいいの!採っちゃダメーーー!!>
廊下は大騒ぎです。
苺の収穫に先客がいたとは知りませんでした。
「なんか・・・すいません」
『いやいや、沢山あるんで、子供のワガママですから』
ご主人様はそうおっしゃってくれますが、今思えばドアから覗いていたお子さんは、覗いていたというよりこちらを睨みつけていたような気が・・・
お子さん:<ダメェーーーーー!!!採っちゃダメーーー!!!>
廊下はお子さんの泣き声で大騒ぎです。

「失礼します」
と言って、私が帰る時、廊下の奥の方から泣き止んだお子さんの顔が。
どうみても私を睨んでいるように見えます。
あのオッサンのせいで、ボクのイチゴが・・・
とでも思われているのでしょうか。
お客様は
『ありがとうございました、おかげで助かりました』
とおっしゃってくれますが、かえって家族不和の芽を作ってしまったような・・・。

パソコンホームドクターです。

3月は移動の時期です。
別れを経験した高校生や大学生が新社会人や大学1年生になるための準備期間でもあります。
自分の自宅から通える会社や大学であれば良いのでしょうけど、一人暮らしをされる方も多いはずです。
1人暮らしとなれば引っ越し。
荷物のなかにはパソコンがある方も多いのでしょう。
3月は引っ越しによるパソコンのトラブルが増えるのです。

大前提として、パソコンは基本的に振動に弱いです。
デスクトップパソコンはもちろん、ノートパソコンでも持ち運びばかりしているノートと、ほぼ移動しないノートならば移動しないノートの方が長持ちします。
タブレットくらいになると、持ち運ぶことが当たり前なので、性能を削って、持ち運んでも故障しないように作られてはいますが、それでも持ち運ばない方が良いのです。
引っ越しにより、どうしても、それも長時間移動せざるを得ないパソコンが移動先でトラブルになることが多々あります。

先日もこのような電話がありました。
『電源が入らないんですけど・・・』
「パソコンの電源が入らないということですか?」
『はい、昨日までは問題なかったんですが、引っ越しでダメになったみたいで』
声の感じでは20代くらいの若い男性。
「デスクトップパソコンですか?それともノートでしょうか?」
『デスクトップです』
「昨日までは点いていたけど、今日、引っ越されて初めて電源を入れようとしたけど、電源がはいらないということでしょうか?」
『はい、そうです』
今年もこの時期に多い、引っ越しによる振動での故障のようです。
「かしこまりました、一度見させてもらいたいのですが、良いでしょうか?」
『あ、お願いします』
「ご住所を頂きたいのですが・・・わかりますか?」
『あ、えーと、住所ですか?えーと書いた紙があったんんですけど・・・どこだっけ・・』
住所がすぐ分からないというのもこの時期のあるあるです。

ご住所を聞いて、早速ご訪問。
『こんにちは、パソコンホームドクターです。』
小さめの玄関の脇には引っ越しの荷物を入れていたであろうダンボール。
そして、きれいに整頓されたお部屋。所々空いている収納スペース。
引っ越しをされたばかり、といった感じできれいにまとまっています。
「こんにちは、パソコンはこれです」
『あ、これ、ですか?』
目の前には中型のデスクトップパソコン。しかし何やら形がおかしい。
『・・・凹んでいるように見えますが・・・これでいいんですか?』
「え~と、実は昨日、引っ越し中に落としまして、電源ボタンがめり込みまして、電源が入らないんです」
一部が変形し、ボタンは取れ、窪んでいます。
『・・・物理的に電源が入らない、ということですか?』
「そうですね」
振動とかではなく、ただ落としただけなのか、そりゃ電源ボタンが壊れたら電源は入らないけど、ここまで見事に壊れているのは珍しいなぁ
『とりあえず、電源ボタンを含むケース以外に故障しているか調べないとダメですね』
そうお伝えしてお預かりとなりました。

デスクトップパソコンだったので、電源ケーブルを検査用ケーブルに付け替えてスイッチを入れると
ブーン
見事にファンが回り、起動してくれました。
壊れたのはケースだけのようです。
よくあれだけ壊れていたのに起動したなぁと思いますが、とりあえずは安心しました。
別のケースに入れ替える必要がありますが、全ての部品を壊れたケースから取り出し、新しいケースに組み直す必要があるので、結構大変な作業です。
ケースさえ変えれば動きますが、ここまで大きなダメージを負っているとなると少なくともHDDには何かしらのダメージがありそうです。寿命の面で大丈夫なのか心配です。
そのことをお伝えしてから、交換作業となりました。
家の中で床で落としたくらいならば、あそこまでは壊れないでしょう。おそらく外でコンクリートなど硬い場所にそこそこの高さのある場所から落としてしまったのかな、と思います。
デスクトップだからケースだけの交換で済みましたが、これがノートだったらケースはもちろん、液晶も壊れていたでしょうね。

パソコンホームドクターです。

初っ端から変な話となり恐縮ですが、私は、頭髪は白髪が増え、おでこもやや広がり、手足の乾燥がひどくなり、子供には顔にあるシミを「顔にゴミがついている」と言われ、肩こりや目の疲れに悩まされる、いわゆる中年と呼ばれる年齢になりました。
加齢によるものなので仕方がないかな、とは思いますが、体型だけは学生時代からほぼ変わらず、痩せ気味なままです。大きく腹がでる事もなく細身です。
若いころは細くても肌がきれいで張りもあり、元気に見えるのでしょうけど、歳をとってくるとそうでもなくなってしまうようです。
今日はそんなお話です。

何度かご訪問させて頂いている小平市のお客様。
いつも何かとお心遣いをいただきまして、大変すばらしい方です。
『いつも遠い所ありがとうございます』
車で10分と近いのですが、必ずこのお言葉です。
『散らかっていて申し訳ないのですが、どうぞ』
大変きれいです。仮に私が性悪な姑だったとしても落ち度を探すのは難しいでしょう。
私が上着をぬげば必ずハンガーを持ってきてくれる、帰り際にはトイレの有無を聞かれる、など、とにかくお心遣いがすごい方なんです。
いまいち気が利かない私は見習わないといけないのですが、気持ちばかりでちっとも実線ができずにいます。
そして、作業の終わりに必ず
『ありがとうございました。お疲れでしょう、どうぞ』
と言われ渡される栄養ドリンク。
初めてのご訪問は6年~7年ほど前でしょうか。その頃はリポビタンDだったような気がします。
いわゆる一般的な栄養ドリンクでした。
数年間はそんな状態だったと思います。しかし2、3年ほど前から少し良い栄養ドリンクに変わってきました。確かリポビタンDスーパーでした。
失礼ながら「お、今日はスーパーなんだ」と思った記憶があります。その時はたまたまかな、と思っていたのですが、次のご訪問時はリゲイン。その次はタフマンスーパーとなり、徐々に高価なものへとシフトしつつあります。
そして先月ついにユンケルを頂きました。
お客様のお言葉も変化しつつあります。

最初の頃
『お疲れでしょう、どうぞ』
中頃
『いつもお疲れでしょう、大変お仕事ですものね、どうぞ』
直近
『本当にお疲れで様です、これで疲れをいやしてください、元気になりますよ』

私はそんなに疲れているように見えるのでしょうか。
全く疲れていないと言うわけではないのですが、そんなに疲れているように見えるのではお客様も心配してしまいます。また、あまりに疲れ気味の人がパソコン修理に来るのも嫌でしょう。
中年になり、若いころのような肌の張りも、きれいさもありません。そうなるとやせ細り、やつれ、つかれきった人に見えるのかもしれません。
そうならないよう、元気に振舞わないとなりません。
またこの栄養ドリンクがリポビタンDに戻る日は来るのでしょうか。来るように努力しないとなりませんね。
一方でこのまま進んでいったらどんな栄養ドリンクが出てくるのか見てみたい気もするのですが・・・

パソコンホームドクターのアリンのHP

3月に入ったものの、いまいち春らしく暖かくなりません。
日差しの下では暖かいのですが、気温や風が寒いのです。
2月末ころから定期的に雨模様の天気も重なり、寒い日が多いなぁと思います。
明日は雪予報も出ています。
ただ、雨や雪などの雨天模様の天気が続くという事は季節の節目に来ているという事でしょうか。
確実に季節は進んでいるようです。
早く落ち着いた春の陽気になってもらいたいものです。

パソコンホームドクターです。
前に何度か、私は犬には好かれるけど、猫には嫌われるというワードを記したことがあります。
その流れに沿うのか、沿わないのか、先日ご訪問させて頂いた八王子市のお客様宅でこのような事がありました。
八王子の郊外にあるお宅で、周辺は小高い丘が並ぶちょっとした丘陵地帯です。
郊外なので周辺は畑も多く、静かで私にとっては大変落ち着く環境です。お客様のお宅も大変広く、贅沢な作りです。
良い場所だなぁなどと思いながら
「パソコンホームドクターです。」
とインターホン越しにご挨拶をして門扉を開けさせていただきます。
しかし、玄関前にはワンちゃんが。
ワン!ワン!ワン!ワン!
と結構な勢いで吠えています。体つきも中型~大型犬程度です。番犬にはピッタリですね。
ガチャ
と玄関扉が空き
『どうも、お待ちしておりました』
とお客様がお迎えをしてくれます。
その間も
ワン!ワン!ワン!
『はいはい、いいの、お客さんだよー?』
と言いながらワンちゃんをなだめます。
『あ、どうぞー』
とおっしゃって玄関の通りを開けてくれますが
ワン!ワン!ワン!
と勢いは衰えません。
私が少し近づくたびに
ワン!ワン!ワン!!ワン!!
とますます盛んに吠えてきます。
「えーと、大丈夫ですか?」
と確認をすると
『大丈夫ですよー』
と言っていますが
ウ~~ウ~ワゥ~
と唸り声をあげています。
ワンちゃんのリードは目一杯まで伸び、首輪は犬の首にめり込み、体をできるだけこちらに伸ばし、頭を低く構えて唸っています。
『お客さんがきて嬉しいんだよねー、よしよし』
・・・本当に嬉しいのでしょうか。今にも飛び掛かってきそうな勢いなのですが・・・

私が犬の50㎝くらい前まで近づくと
ガウ!!バウ!!ゥガウ!!
と襲い掛かってきそうなほど体を突っ張り、牙はむき出しです。すでに前足は地面に付いておらず、後ろ足だけで立っている状態です。
『はいはい、嬉しいのは分かったよ、そんなに興奮しないの』
いや、これは怒っているのではないでしょうか・・・不審者と思われて咬みつこうとしてる、そんな顔にしか思えません。
しかし、お客様は
『わかったわかった、はいはい』
と言いながらワンちゃんを撫でています。これが日常のようです。
玄関はぎりぎりでワンちゃんに触れることが無く中に入る事が出来ました。
『すいませんね、うるさくて、あれでも喜んでいるんですよ』
とお客様はおっしゃる。
喜んでいるならずいぶんと変わったもてなし方だなぁと思いますが、あれがあのワンちゃんなりの愛情表現なのかもしれません。ですが、やはり牙をむき出しに唸り声をあげている犬は怖いです。愛情表現の仕方をずいぶんと間違えている気がしてなりません。
このワンちゃんの前世は猫だったのか、それとも今まで私が何百匹と殺してきた蚊なのかもしれません。
しかし、最大の問題は帰りです。
またあのワンちゃんに触らずに済むわずかな空間をすり抜けていかなければなりません。
途中でリードが切れたりしないだろうか・・・などと考えながら作業をしていました。

帰り際、お客様が玄関を開けると・・・ワンちゃんがいません。
『今ちょうど散歩に行っているから、よかったわ』
おお、ラッキー
堂々と玄関を通らせて頂きました。
「ではこれで失礼します」
そう言ってお客様に頭を下げていると
ワン!ワン!ワン!
ご帰宅のようです!
素早く車に乗り込み、再度頭を下げて失礼させていただきました。

私は犬には好かれるけど、猫には嫌われるを訂正しなければならないようです。
一部の私は犬には好かれるけど、全ての猫には嫌われる
くらいの表現が正しいようです。
こうみると、ほとんど嫌われているようですね。

2月といえば大寒を過ぎ、そろそろ暖かくなってくるかなぁと思う頃です。
今年の冬は異常に暖かい日が続き、そろそろどころかいきなり春か?と思わせる様な日が続いたかと思ったら雪が降るような寒い冬の日もあり、落ち着かない冬季になっていますが、本来ならば2月と言えばチューリップの芽がほんの少し顔をのぞかせ、早ければクロッカスの花を見る事ができ、春の訪れを少しずつ感じる事が出来る季節です。
ただ、これは一般の人の場合です。
花粉症の人はクシャミと鼻水、目のかゆみで春の訪れを知ることになります。
目で見て春の訪れを知るのは大変気持ちが暖かくなるものですが、自分の体の反応で春の訪れを知るとはなんとも腹立たしいものです。
私も腹立たしい春の訪れを感じている一人なのですが、私の場合はスギやヒノキではない何かの花粉に反応しているようなのです。鼻水とクシャミや咳などが出てやや頭はボーッとするという間違いなく花粉症の症状です。ただ何の花粉に反応しているのかが分からないのが尚更腹立たしいのですが、自分の体の事なので自分に苛立つしかありません。
「いいか、お前が反応しているのは、ウイルスでも細菌でも何でもないただの花粉だ。なぜただの花粉に敵対行動をとっている?花粉は何もしない、何も悪くない。だから鼻水や咳、クシャミなど出す必要はないんだ!」と自分の体に向かって言い聞かせたいと思うパソコンホームドクターです。

先日ご訪問した三鷹市のお客様はもっと酷いようでした。
ご訪問をして、玄関を開けて頂き
『お待ちしていました、どうぞ、こちら・・・・ハックション!』
お迎えのお言葉とクシャミ。
「どうも、パソコンホームドクターです。」
そう言って玄関の中に入ろうとすると
ハックション!
ヘックション!
ハックショーイ!
『あーーー』
チーン
というクシャミと鼻をかむお客様
『あーずいまぜん、花粉症でして、どうぞ、お上がりぐだざい、あー』
「失礼します」
私が玄関に上がると
クシャン!
私が玄関から2、3歩進むと
バックション!
私がそのまま廊下を進んでいる時も
クッショーーン!

『普段はこんなにひどくないんだけどね、ずいまぜんね・・』
どうやら私の衣類に花粉が付いているのようで、それに反応しているようです。
やっとパソコンのお部屋まで来ました。すでにクシャミは5、6回はしています。
『えーとね、これなんですけど・・・・クショイ! メールがね・・・ハックショ! あー、ごめんね』
チーン、チーン
『すいません、えーと、メールが・・・ハックショイ!ゔーー』
チーン
『えーとね・・』
なかなか進みません。見ていても辛そうです。
・・・私は来ない方が良かったんじゃ・・・
「すいません、外で花粉を払ってきましょうか?」
『あ、大丈夫ですよ、そのまま・・・クション! で』
大丈夫なように思えないですか、いいのでしょうか。
「また、後日来ることもできますので」
『いや、パソコンも早く直してほしいんでずよ、あー』
「そうなんですか、なんかすいませんね」
『いや、いいんでず、私が勝手に反応しているだけだから クション!』
じゃあせめて早く直して失礼しないと、と思い、パソコンと向き合いました。
ただ、なかなかややこしいエラーで作業がすぐに終わりません。
お客様は離れたところにいらっしゃいますが、それでも時々クシャミと咳。
気まずいです。
私は悪くないのですが、私が居なければお客様はもう少し快適なはず。
『本当にごめんなさいね、いつもは家の中にいるときは、ここまで酷くはないんだけどね』
間違いなく私のせいです。
花粉を大量に持ち込んでしまった私のせいです。
ただ、お客様に呼ばれてきたので、それは仕方がありません。
今できる事はできるだけ早く終わらせて、花粉がたっぷりと付いているであろう私が失礼することです。
結局1時間くらいはお邪魔していたのでしょうか。
思っていたより時間がかかってしまい、失礼しました。
その間、お客様はずっと辛そうでした。
次回があれば、花粉症以外の時期にお会いできれば良いですね。

昨年末のクリスマスプレゼントに子どもにNintendoスイッチのゲームソフトをお願いされました。
そのソフトは桃太郎電鉄というソフトです。
昔からある有名なソフトなのでご存じの方も多いと思いますが、簡単に言うとすごろくゲームに人生ゲームを組み合わせたようなものです。サイコロを振って目的地を目指しながら、停まったマスにある様々な物や指示でお金や資産を増やしていくといったゲームです。日本や世界がマス目になっており、各地の地名や地理、特産品などがゲームでも出てきます。そのためやっているだけで勝手に社会の勉強にもなるというなかなかためになるソフトなのです。
私は子供の頃、同作品のスーパーファミコン版をかなりやりこんでいたので、「やっと桃鉄(桃太郎電鉄)の面白さが分かるようになったか」と感慨深いものがありました。大学生の頃、夏休みに友達と徹夜をしてまで桃鉄をやった思い出もあります。寝たら他人にキャラクターを勝手に操作されるというルールを自主的につくり、眠気とも戦いながら1位を目指したものです。ちょっとでも寝たらコントローラーをそっと取り上げられ、起きるまで酷い所に行かされたり、散財されたりとやりたい放題されました。

それから20年。久しぶりの桃鉄はやはり面白い。
新しい要素もたくさん追加され、さらに楽しませてくれるソフトとなっていました。
子供と一緒に楽しんでいましたが、気が付けば私の方がはまってしまい、私が子供より正月はかなりやりこんでいました。特に下の子には難しすぎたのかもしれません。私が「桃鉄やろうよ!」と誘っても『え~他のしようよ~マリオがいい』
と言われる始末。
ほとんど文章が出てこないマリオなどはコントローラーの操作だけでできるので小さい子でも分かりやすいのでしょう。その分大人になってくると単純であまり面白くないのです。子供の頃は面白かったのですが・・・どちらかというと私がRPGやシミュレーションゲームが好きなのもあると思います。
そんな訳で子供が寝た後、一人でせっせとプレイして、年末年始の1週間程度ではありますがそこそこ詳しくなりました。

そんな中、先日ご訪問した国分寺市のお客様。
ご年配の男性、このお家のおじいちゃんと思われる方からのご依頼でした。
メールができなくなった、とのご相談で早速ご訪問。
ご訪問し、インターホンを鳴らすと
『お待ちしていました!』
というお声の後、即座にサッと開く玄関扉。
『メールができなくなっちゃってね!先週からなんだけど、放っておいても直らないんだよね!』
「すべての故障が放っておいて直るようになったらいいんですけどね」
『そうなんだよね!でもそうなったら、お宅の会社は困るんじゃない?アハハハハ!』
元気なおじいちゃんです。そんなやり取りをしながらパソコンのある部屋までご案内して頂きました。
『これなんだよ、メールがエラーが出て繋がらないの』
「なるほど・・かしこまりました。少しお時間を下さい」
そうお伝えしてしばらく原因を探ります。

10分ほどしたころでしょうか。
『どうも~こんにちは』
そんなお声をかけてくれたのはそのお家のお父さんと思われる男性。
『こんにちは』
傍らにはお子さん。小学校高学年くらいでしょうか。
「お邪魔しています」
お父さん『ちょっとテレビをつけても良いですか?音小さくしますんで』
隣のお部屋には大型の液晶TVが。
「あ、どうぞどうぞ」
お父さん『すいませんね』
そう言って、隣のお部屋のテレビ前に。
隣の部屋と言っても、続きの部屋になっており、私の視界には入ります。
図で表すとこんな感じです。

2
お父さんがテレビを点けます。
画面は午後のワイドショーのような番組。
お子さん『ゲーム!ゲーム!』
お父さん『わかった、わかった』
ゲームをやるようです。
出てきた画面は・・・おお、今、私がはまっている桃鉄じゃないですか!
おお~~~参加したい~~~~!
今何年目なの?18年目か。ちょうど面白くなってきた頃だ!
どんなカード持ってるの?何を買ったの?今どこにいるの?
とにかく知りたいことがたくさんです。
パソコン修理の手が止まってしまいます。
どれどれ、どんな桃鉄やってるんだ?
そんな気持ちで顔は完全にテレビへ。
・・・・・
・・・・・・・・・
めちゃくちゃ上手い。
お父さんもお子さんもすごく強い。
開始18年目でもうすでにそんなに資産があり、お金もある。
なんでそんなにお上手なんでしょう。

え?なんでそっちに行くの? → ああ、そっちの方が良いのか・・・
え?それはダメなんじゃないの? → ああ、そんな狙いが・・・
え?それは無理なんじゃ → ああ、そういう方法で・・・

始めは、どんな程度だ?とか上から目線で見ていたのも数分。
今は完全に拝見させて、勉強させて頂いている立場です。
立派な椅子に座ってパソコンを修理しているのですが、床の上に正座をしなければならない立場です。

え?ちょっとまって?今、何したの?え?・・・なんだよ・・ゴールしてる・・・

全然パソコン修理がはかどりません。
ダメな修理人だと思います。
お父さんとお子さんは和やかな雰囲気でゲームをしていますが、私一人だけ真剣で眉間にしわを寄せた顔でゲームを見ている状態です。
・・・・・
私は何をしに来たのか・・・
えーと、パソコン修理に来たんです。
桃鉄の敗北を味わうために来たのではありません、惜敗ならばまだしも、完敗も完敗、勝負にならないレベルの負けでしょう。
最初は威勢が良かったが実際やってみたら完敗。私などドラゴンボールで例えるなら、きたない花火を咲かせたキュイのようです。

その後。お客様のお宅で何をやっているんだろうと冷静になりならばパソコンのメール不具合を解消しました。
40分ほどで作業は終了しましたが、10分ほどはロスをしました。申し訳ございません。
また、若干テンションが低くなってしまい申し訳ございません。
お客様はまったく悪くありません。私が勝手に見て、勝手に凹んで、勝手にテンションが下がっただけなんです。本当にすいません。

1週間程度で、できるようになったつもりになってはダメですね。
そんな反省より、お客様のお宅で勝手にゲームに参加したつもりになってはいけませんね。
パソコン修理のために呼ばれたので、職務に全うします。本当に申し訳ございませんでした。

1月に入り、さすがに寒くなってきましたね。
暑いより寒い方が好きな方ですが、そうは言っても寒い季節はつらいです。木枯らしが吹く日などは家の中でしっかりと暖を取りながら窓を眺めで
「外は木枯らしが吹いて、寒そうだねぇ」
と言い、ぬくぬくと暖かい部屋で過ごしたいのですが、なかなか実現できずにいます。
子供は風の子と言う通り、寒かろうが風が吹いていようが関係なしに外に行きたがり、なぜか私も誘われます。
誘ってくれない方が良いのですが、しっかりと声をかけてくれます。そのおかげでなかなか実現できません。
早く部屋に入りたいパソコンホームドクターです。

ちょうど昨年の年末にご訪問した国立市のお客様。
常連さんなのですが、私と話が合うので、いつも長居してしまいます。

いつも通り、修理作業が終わり、お茶を出して下さいます。
仕事終わりのお茶は大変ありがたいので図々しいと思われているかもしれませんがしっかりと頂戴いたします。
この日、お茶うけに出していただいたのはみかんでした。
冬ですからね、みかんのおいしい季節になってきましたね。
基本的に果物は好きなので喜んで頂戴いたします。
ですが、この日ばかりは違いました。
ちょうど悪いタイミングで、私の口の中に口内炎があるのです。
それも2か所。
先日、子供と遊んでいる時にたまたま子供の足が私の口元に当たり口内を負傷。
その傷跡から口内炎になってしまいました。
1か所ならばたまにありますが、2か所の口内炎というのは珍しい。
そのタイミングでみかん。
『愛媛の~~というみかんですよ、甘酸っぱくておいしいから、ぜひ』
そう言ってお客様は勧めてくださいます。
色も濃いオレンジでみるからにおいしそうです。
通常時ならば、ありがたいなぁ、頂きます!と言って喜んで食べたと思います。
ですが、この日は口内に2か所の傷。
しみるよなぁ、痛いよなぁ、でもおいしそうだなぁブランドみかんだもんなぁ、せっかく出してくれたんだしなぁと色々長考。
『みかん、お嫌いですか?』
長考していたら声をかけられてしまいました。
「いえ、好きですよ、頂きますね」
反射的につい言ってしまったので覚悟を決めて食べなければなりません。でも意外としみないかも?口内炎の場所を避けて上手く食べればいいんじゃないか?と思いながら頂きました。

し・み・る!!
まったくもってしみます。痛いです。涙が出るほどしみます。
私の考えは甘すぎたようです。
甘いのはみかんだけです。みかんは大変おいしいです。だけど私の口内が準備不足と不調のためこの有様です。
せっかくのブランドみかんがもったいないのですが、おいしさより痛みが勝ってしまいました。
でも意地汚い私は全部頂きました。
口内炎がなかったらおいしかったろうなぁそんなことを思っていると
『お土産に少し持っていく?』
なんとも嬉しい発言をしてくれるではありませんか。
「ぜひ!」
と大声で言ってしまいました。

今、このブログを書きながらみかんを食べています。
私を煩わせた憎い口内炎は完治しました。
このみかん、本当においしいです。口内炎なんかでしっかり味わえなかったのが悔やまれます。
最後に、ブランド名がなんだったのか忘れました。口内炎でそれどころではなかったので許してください。

パソコンホームドクターです。

久しぶりに清瀬市のお客様宅へご訪問。
お一人暮らしの若い男性のお宅です。
ご相談内容は
『パソコンが急に起動しなくなったんですけど、見てもらえますか?』
といったもの。
お話を聞くと、友人が作った自作パソコンを安く譲ってもらったようです。
でも自分はさっぱり分からないので見てほしいとのご相談。

行きますよー自作系ならば喜んで。
自作されているパソコンなので、どんなパソコンなのか興味があります。
と内心思いながらご訪問。

早々にご到着。大学生の方でしょうか、一人暮らしのお部屋。見た目はやや古いですが中はリフォームされて今風のきれいなお部屋になっています。
私が大学生時代に住んでいたアパートに外観が似ており懐かしい感じがします。ただ残念ながら私が住んでいたところは見た目も中身も古かったので、似ているのは外側だけです。
若い男性の隣には大きめの自作ケースが。おお、これですね!
早速パソコンの電源をオン。
ファンは回り、動いているようですが何も映らない。
確かに起動しないですね。
早速中身を見てみましょう。
「失礼します」
と一声かけてからパソコン側面を開けさせてもらいました。

開いてまずに思ったこと。
・・・・・これは詳しい方が作ったパソコンじゃないな、です。
配線がぐちゃぐちゃです。
せっかく裏面配線ができるケースなのに裏はまったく使っていません。
ケーブルを束ねることすらしていません。
まぁ初心者の方がパソコンを組む事もあるから仕方ないかな、そう思いながらCMOSクリアを行うべくCMOS端子を探します。多分ジャンパかな、ランドだと分かりにくいな~などと考えながらマザーボード上をLEDライトで照らしながら探していると
ん?
あれ?
マザーボード上のCPU補助電源である8ピンが4ピンしか挿さっていません。
この電源は4ピンしかないのか?そんなことないよね?ATX電源なのにと思いながら確認するとすぐ隣にさらに4ピンが見つかりました。
マザーボード上には4+4の8ピンを挿すコネクタがあるのに、4ピンしか挿さっていないのです。
一応、これでも動きますが、CPUに負荷がかかると電力が足りず起動しなくなります。
今回の原因はこれかな、でも他にも何かあるのかもと思いながらもっと細かくチェック。

あちこちチェックをしまして出てきました、いろいろ。
グラフィックボードにも補助電源の6ピンが挿さっていない。
ATX電源ユニットが上下逆についている。
SSDのヒートシンクが浮いており、ヒートシンクの意味がない。
2枚のメモリが優先スロットに挿さっておらず、1枚はラッチが外れておりロックがかかっていない。
上部ファンと後方ファンが排気ではなく吸気になっている。前面ファンも合わせて全てが吸気になっている状態。

この状態でもお客様は今まで動いていたとおっしゃいます。
こんなに電力が足りず、なかなか過酷な環境にもかかわらず動いていたのはちょっと驚きですがさすがに限界が来たようです。
ケーブル配線を正しく行い、補助電源も挿して電源を入れたら起動するようになりました。
ですが、今度はSSDのエラー。
どうやら熱いグラフィックボード直下にあり、かつ、ただの排熱障害物と化していたヒートシンク、両方の影響でSSDが壊れたようです。
メーカーはTeam。まぁTeamならば仕方がないのかな、熱も良く出るタイプなので故障は多いのかもしれません。
今度はWDのBlueタイプSSDなので熱はおさえられると思います。ヒートシンクも正しく取り付けました。温度は27℃~38℃。いい温度です。ヒートシンクが効いているようですね。

ですが、こういったミスや間違いを繰り返しながらパソコンを組み立て失敗をして詳しくなっていくのです。
私も大学生時代に初めて組んだパソコンはすべてのファンを吸気にするという失敗をしております。
懐かしい失敗を目の当たりにして久しぶりに思い出しました。
ちなみに私も、すべて吸気パソコンは長くもたず、1年半くらいでHDDがどんどん壊れていきました。
「なんでHDDはこんなに壊れるんだ?」と思いながら秋葉原まで買い出しに行ったものです。
HDD処刑用のパソコンといっても過言ではないくらい、財布とHDDに優しくないパソコンを組んだものです。
その後、今は無き星野金属のWiNDyケースで大きめのファンを付けて排気、吸気を正しく行い、温度管理も行うようにからはHDDがモリモリ亡くなっていくといったことはほぼありません。
今回はパソコンに詳しくない方が自作したパソコンを譲った、というのが問題ですので、ものすごくオブラートに包んだ言い方でそれとなくお客様には伝えておきました。
『まぁ安かったし、知り合いなので、仕方ないです。費用は僕が出します』
とおしゃったお客様は優しい方でした。

最近少し囲碁にはまっています。
元々、少しはできたのですが下手の横好き状態が続き、全然上手くならず、すでに何年がたったのでしょうか。
父が囲碁が強く、実家に帰ったときに囲碁を教えてと頼んでも
『上手くなったら教えてやる』
とまったく役に立たない返事しかしてくれません。
上手くなるために教えてもらいたいのです。ですが上手くなるのが難しいのです。
下手の相手をしてもつまらないという事だと思います。
ですが、私が実家に帰ったときに父は
『ちょっと教えて』
とパソコンを持ってくるのです。しっかりしています。
こっちも
「パソコンが上手くなったら教えてやる」
とでも言ってみましょうか。
大人げない父子ですね。
大人げないのは日常茶飯事なパソコンホームドクターです。

さて、ここで話が変わる事も多々ありますが今日は本題も囲碁の話が続きます。本題というほど充実した内容ではありませんが、よろしければお付き合いください。
先日ご訪問した世田谷区のお客様。
パソコンのあるお部屋に通され、お客様がパソコンの不具合個所を説明してくれます。
その話を聞きながら、チラリと脇見をするとそこには碁石と碁盤が。
『・・・でして、こんな状態で、全然動かないのですが原因は何でしょうか?』
気にしていてはいけない、と思いパソコンに集中します。
「ん~ちょっとパソコンを見させて頂けないと分からないですね、お時間を頂けますか?」
『そうですよね、じゃあ隣の部屋にいますので、何かあれば声をかけてください』
そうおっしゃってお部屋を出て行かれます。
・・・
パソコン不具合の原因はすぐに分かり、ただ単にHDDだから動作が遅く、起動しているけど読み込みが遅すぎてフリーズしているように見えているだけです。
OSはWindows10ですが、それにしても遅い。
もうそろそろHDDもダメなのかな、と思いHDDの状態を調べます。
調べたいのですが、動作が遅く、すぐにマウスポインタがグルグルに変わってしまいます。
こうなったら待つしかありません。
しばし待っている間に、パソコンの隣にある碁石と碁盤が気になって仕方ありません。
卓上型ですが、良い碁盤です。材質は本榧なのか、否かは私の拙い知識では分かりませんが、山吹色のきれいな碁盤です。その上には対局をした後の結果でしょうか、終局状態の石が置かれています。その碁石が大きくて厚く、立派なんです。
良い碁石だな~と思い、ついその厚さを確かめたくなり、失礼ながら一つ手に取ろうと手を伸ばしました。
そのとき
ガチャガチャ
うっかり、Yシャツの袖口が他の碁石に当たり、碁石がずれてしまいました。
元に戻さないと!と思いましたが、15個くらいの石がずれ、どこに置いてあったのか分からなくなりました。
囲碁に詳しい方ならば定石を頼りに、何となくこの辺かな、と分かりそうですが、私のショボい棋力では全く分かりません。
ここかな、こっちにあったような・・・いや、ここか?
と、とりあえずそれらしい形に並べてみます。
ん~~~何か違うような・・・合っているような・・・
ここが違うか?こっちは黒石かな?それだとこっちに白が伸びるから・・・
んん~~~正解が分かりません。
元に戻せないならば謝るしかないようです。
そんなことをしているうちに、動作が遅いパソコンもとっくに別画面が開き、私が碁石を修正している時間を待っていたくれたようです。
やっぱりHDDもダメだな、と思いお客様にお声を掛けます。
「すいません!」
『はーい』
お隣の部屋からお客様が来てくれます。
「パソコンの原因なんですが、その前に・・・ちょっと・・・」
『何ですか?』
碁石に勝手に触ってしまった事と碁石がずれてしまったことを謝罪しました。
『ああ、そんなことですか、いいですよ、棋譜を並べただけですから』
「すいません、ありがとうございます」
『この碁石は39号なんです。39号までの厚さがある石はあまり無いかもしれませんね』
「39号という厚さの規格ですか?」
『そうです、白石が蛤の貝殻から、黒石が那智石といって三重県だったかな、そこでしか取れない貴重な石らしいんですよ。その38号という厚さです。30号くらいならばよくあるんですけどね』
「いや、ここまで厚いのは私は見たことないですよ」
『良い碁石屋さんに行けば売っていますけど、持ってる人はあまりいないかなぁ』
そんな囲碁談話をさせて頂き、碁石を打たせてもらいました。
厚すぎて持ちにくいのですが、音は格別良かったです。碁盤も良いものだからかもしれませんが、とにかく打つだけで気持ちいのです。

肝心のパソコンですが、HDDが故障しかかっているとご説明し、7年くらいたっているパソコンですのでHDDの交換をするより、お買い換えとなりました。
1週間くらいでまた再度ご訪問。また
『碁石、また打ってみます?』
と言われたので遠慮なく、打たせてもらいました。やはり良い石と盤は違いますね。
『一局どうですか?』
ともお誘い頂きましたが、四段という腕前を聞いて、お断りさせていただきました。
「多分、勝負にならないと思います。9子くらい置けば何とかなるかもしれませんが・・・」
強くなりたいです。

10月も下旬になり、いよいよ秋が深まってきた感じがします。
まだ暖かい日が続いていますが、陽が弱々しく、また落ちるのが早くなり、元気だった虫の音も少し落ち着き、季節がしっかりと進んでいると実感させられます。
先日みかけたいわし雲は夕日で真っ赤に染まり、ついつい写真を撮ってしまいました。
やはり秋は季節の進み方がよく分かるので、出歩いていても楽しいですね。
秋大好きなパソコンホームドクターです。

先日ご訪問した調布市のお客様。
昭和の時代に建てられたと思われる、やや古いお宅ではあるものの、大きいお宅です。
でかい家だな~お庭も広くてきれいにされてるなぁ。と思いながら駐車させていただき、玄関のインターホンを押しました。
ピンポーン
『はい』
「パソコンホームドクターです」
『はーいお待ちください』
ガチャと玄関扉が空き
『どうぞ、お待ちしていました』
と迎え入れて下さったのは60代くらいの優しそうな男性です。
『どうぞお上がりください』
「失礼します、お邪魔します」
といって失礼をさせて頂きました。
『パソコンは2階なんですよ』
と階段を登ろうとすると、その壁には大きな本棚と丁寧に仕舞ってある本。
「大きなお宅ですね~」
『いやぁ昔の家なんで、昔はどこもこのくらいだったんですよ』
と謙遜されるお客様。
2階に上がると、廊下が続いています。その廊下の両脇にも本棚と本。
『ここなんですけどね』
そうおっしゃって案内された小さめの部屋。
その部屋も北側と西側は全て本棚。東側にも腰高の本棚。それにきれいに保管されている本。
家じゅう本だらけだな・・・作家さんとかかな?と思っていると
『outlookが起動しなくてね、起動すようとすると・・・ほら、エラーが出て・・・』
お客様は私の関心を気が付くことなく、パソコンの不具合個所を説明してくれます。
しっかり聞いておかないと、せっかく説明くれているのに。本棚に見とれている場合ではありません。
「outlookですね、なるほど、エラーが出て起動しないんですね。かしこまりました」
とりあえずご依頼内容であったメールが使えない、の修復作業を試みます。

40分ほどで修復はできたのですが、その際中、気になったのはこの大量の本。
私の周辺は本だらけです。本に囲まれている状態です。
その本の内容は様々で百科事典から小説やビジネス書など堅い本が多いのですが、多岐にわたります。統一性はありません。やはり作家さんなのか。しかしそれにしてはお部屋がきれいです。
作家さんや漫画家さんといった書きものをお仕事にされている方の部屋は散らかっているイメージがあるのですが、私の勝手な思い込みかもしれません。
とりあえずお客様には修復できたことを伝えます。
1階にいるであろうお客様に、ちょっと大きな声で
「すいません、終わりました」
と伝えます。
『はーい、直りましたか』
というお返事と共にお客様が来てくれます。
「直りました。えーと、このエラーは、officeソフトの・・・」
エラーが出た原因を説明いたします。
『あーなるほど、じゃあもう大丈夫ってことですね?』
「そうですね、これでもう大丈夫だと思います」
『そうですか、ありがとうございます』
最後に私が聞きたかったことを、聞いています。
「お話は変わりますが、すごい量の本ですね』
『あ、本ですか。ただ単に本に囲まれて生活するのが好きなだけでして』
「作家の先生とかですか?」
『いえいえ、ただのサラリーマンです。もう退職しましたが。本に囲まれて生活するのが好きなんですよ』
「では、出版社関係とかで、仕方なく増えたとかですか?」
『いや、仕事は本とか全く関係ないんです。映像関係だったので。ただ本に囲まれての生活が好きなだけです』
「じゃあ読書が趣味なんですか、趣味とは言え、ここまで沢山の本とはすごいですね」
『いえ、読書は趣味ではなくて・・・本に囲まれているのが好きなだけなんです』
「?・・・読書は趣味ではないんですか?」
『趣味はゴルフと庭の植木くらいですね、本は読まないです』
「??・・・これだけ沢山あるのに、奥様やご家族の本ということですか?」
『本は私の物ですが、本に囲まれた生活が好きなだけです。あるだけで本は読まないんですよ』
・・・・・
『私が変なだけなんですけどね。本に囲まれていると落ち着くんです。でも内容は興味がないんです』
『本があるとなんとなくカッコいいでしょ?(笑)』
「・・・インテリアみたいなものですか?」
『そうですね!インテリアだね!』
まさか本当に本に囲まれた環境が好きなだけで、本には興味がないとは思いませんでした。
お客様が言うには、表紙がカッコイイとつい買ってきちゃて、どんどん増えたとの事でした。
確かに理路整然と並んだ本はカッコイイです。

『内容はまったく知らないです、あるだけで満足なんです』
とはっきり言っていたお客様。
ちなみに寝室も本だらけとの事。よく眠れるんだそうです。
ですが家族は誰も分かってくれず、家庭内では変人扱いだそうです。
そういった拘りは人に迷惑をかけなければ良いかと思います。広いお宅とはいえご家族の理解が必要ですね。あと地震の時などはちょっと怖い気もしますが、大丈夫なんでしょうか?

↑このページのトップヘ