パソコンホームドクター アリンのブログ

東京都小平市を中心にパソコンの修理、設定、データ復旧を行っているパソコンホームドクターアリンと申します。パソコンの修理やHDDのデータ復旧、取り出しなど気が付いたことを書いていきたいと思います。
主にパソコン修理やネットワーク設定、プリンターなどの周辺機器設定をさせて頂いております。低価格で壊れたパソコンや外付けHDDからデータを復旧させる格安データ復旧サービスも行っております。
小平本店、国立支店、世田谷支店、練馬支店の4店がございます。

2022年03月

3月も末になると、子供、学生さんは春休みです。
私の子供も春休み真っ最中で、朝から元気です。
せっかく寝ているのに、耳元で、どこかいこうよ!どこか行きたい!と朝から大騒ぎです。
わかったわかった、じゃあ一緒に夢の世界へいこう
と布団に誘うと、いやだ!とわがままを言う。
ほんのり肌寒い部屋で、暖かい布団を被りながら夢うつつの状態で朝を過ごすというのは良いものですが子供にはまったく通用しません。遠慮なく暖かい布団を剝いできます。
さわやかな寝起きとは程遠いですね。
朝から子供の遊びに付き合わされるパソコンホームドクターです。

遊びと言えば先月に三鷹市のお客様より
『ゲームをしたいからいいパソコンが欲しいんだけど、どんなのがいいのか相談にのってもらえますか?』
とのご依頼がありました。
「かしこまりました。どんなゲームをやられますか?」
『どんなって、色々するんだけど、今のノートパソコンはもう古くてね、動きが悪いからとりあえずゲーム向けのパソコンでいいやつが欲しいな』
「デスクトップではなくてノートパソコンがご希望ですか?」
『本当はデスクトップがいいんだけどね、性能良いでしょ。特にゲームするなら。だけど置き場所がないからノートパソコンになっちゃうかな。だけど、ノートでもいいものなら動くと思うからノートでお願いしますよ』
「わかりました。それではご予算やメーカーなどご希望があればお伺いいたします」
『予算は20万もあれば良いゲームパソコン買えるかな?色やメーカーは何でもいいですよ』
「一般のパソコンならば20万円で十分ですが、ゲーム用途でしたらもっと上もありますが・・・ゲームによってはそれでも良いと思いますよ」
『ゲームは色々やるからなぁ、じゃあ40万くらいでいいかな?』
「40万円でしたらよいゲームパソコンが買えますよ」
いきなり40万円とは、太っ腹です。これならばよいゲームパソコンが買えるでしょう。よほどのゲームでない限りサクサク快適に動くでしょう。
選ぶほうも気合が入ります。
40万円ならばグラボはGeforceRTX3080が狙えます。CPUもi9かRyzen9まで届くか。メモリは32GBでしょう。GeforceにするならCPUはi9のほうがいいかな?でも12世代だと予算オーバーか。いろいろ考えながら構成を決めるのは楽しいですね。
発注をかけた後もどんなゴツいパソコンが来るのか楽しみでなりません。

1週間ほどでパソコンが弊社に届きました。
お~~でかくて重くてゴツい。これですよ、これ。つい、にやけてしまいます。
この一人で喜んでいる姿を他人が見たらさぞ気持ち悪いでしょう。

早速ご訪問いたしました。
『どうも、お待ちしておりました』
「古いパソコンはどれですか?データの移動なども行いますので見せていただけますか」
『はいはい、これですよ』
おや?
・・・普通のノートパソコンのように見えますが、これはゲームパソコンなのかな?
「これでゲームをやられていたんですか?」
『そうですよ、でももう古いから遅くなっちゃって』
確かに5年ほどは前のパソコンに見えますが・・・
「えーと、やっていらっしゃるゲームはどれでしょう」
『たくさんやってるから、全部移動したいんだけどできるかな?』
そうおっしゃって見せて頂いたゲームは
麻雀
将棋
トランプのソリティア
縄跳び
脳トレ
ルールがいまいちわからないパズルゲーム
風船割りゲーム
よくわからない生き物が、落ちてくるリンゴをキャッチするゲーム
そのほか同じようかレベルのゲームが数種類

・・・・・こんなにいいパソコンは要らなかったのでは・・・・・
グラフィックスボードどころか、普通のパソコンでも動くと思われるゲームしかありません。
良いパソコンでやることには越したことがないのですが、RTX3080のパフォーマンスを1割も発揮しないようなゲームばかりで・・・もったいない。
それもゲーム用のノートパソコンというのはその小さい筐体に高性能のCPUやグラボを詰め込んでいるので排熱がうまくできずどうしても寿命が短い傾向にあります。

『おお、すごいパソコンだね!これなら快適に動くね!』
お客様はそうおっしゃっていました。
確かに快適には動くでしょうけど、これで良いのでしょうか。
「すいません、ゲームをいろいろやっていらっしゃると聞いていたので、3Dのオンラインゲームなどを想像しまして・・・このパソコンでももちろん動くのですが、性能を持て余す事になってしまいそうです」
『いや、ゲームはやるからいいんだよ、これで。快適にできればそれが良いんですよ』
確かにこれでも十分に快適にはできますが、もっと安いパソコンでも快適にできたと思うので申し訳ないなぁと思います。
「これはすごくいいパソコンですが、ここまで良くなくても快適に動いたと思うので・・・」
『でもいいパソコンなんでしょ?じゃあこれでいいですよ』
お客様はそうおっしゃって頂けたので、これで良いのでしょうか。
一度、ご訪問してご利用の環境を見ておくべきだったな、と反省の一日でした。

パソコンホームドクターのアリンのHP
格安データ復旧サービス

パソコンホームドクターです。

今年の年明け、1月末ごろでしょうか、常連の武蔵野市のお客様よりご連絡。
『パソコンのUSB接続口が壊れたみたいなんだけど、見てもらえますか?』
USBの故障かな?たまにあるけど、全部壊れるという事はまず無いからデバイスがおかしくなったのかな?
と車の中で色々考えながらご訪問。
『これが認識しないんですよ』
そう言われて見させてもらったものは、見たことのない大きい機械。
「これは何の機械ですか?」
『木の内部がどうなっているのか測定する機械です』
「木ですか?」

こちらのお客様は空師と呼ばれるお仕事をされていらっしゃるそうです。
お仕事内容からてっきり造園業か庭師関係のお仕事かな~と思っていたのですが空師というのは聞いたことがありません。
お客様にお聞きすると、庭師よりも高い木を専門に伐採する職業との事です。
お寺や神社などにある高い木や特別な木を上から順に切り落とし伐採する専門職のようです。お話を聞いているとかなりの特別職なようです。

さて、そんな空師のお客様が使う専門の道具、木の内部がどうなっているのか測定する機械。見るのは初めてです。電源を入れても表記は英語、それも専門用語の英語。日本語ですら空師の方の専門用語など分からない私にとっては、さらにますます分かりません。
ただ、USBで接続しても反応がない。
『反応が無いので、USBの故障かと思うんですが・・・』
「ん~~とりあえず見させてください」
とはいうものの、相手は専門用語で英語表記の大きな見た事もない機械。自信はありません。

いろいろ触った結果、USBの故障ではないという事が分かりました。
ただ、相変わらず木の内部を測定する機会は反応なし。
「おそらく、この測定する機械のデバイスドライバが古いのかなと思うのですが・・・新しいのはありますか?ダウンロードできれば良いのですが・・・」
イマイチ自信が無かったのですが、何となくですが経験上、デバイスが古いとしか考えられません。
サイトを見てもデバイスドライバは見当たりません。公開してないのかな?それとも英語のサイトなので私の見方が下手くそなだけかな?頑張って探しても見つけることができません。

『外国の物なので私もよく分かっていないんです、販売元に問い合わせます』
結局、その場では解決に至らず。お客様は
『原因が分かっただけでもありがたいですよ』
とおっしゃってくれましたが、その場でできなかったことに申し訳ないな、もし違っていたら・・・と思いながら失礼させて頂きました。

1週間くらいでお客様からご連絡があり、デバイスを新しくしたら認識したとの事でした。
あ~合っていてよかったと思いましたが、それからさらに1週間後。
今度は設置してあるNASがおかしいとのご連絡。
またご訪問。
今度はNASの故障です。RAIDが組んであるのだろうし、HDDを交換すればいいかな?と思っていましたがなぜか設定がRAID1ではなくRAID0設定になっていました。
なんでRAID0なのか分かりませんが、これは困った。これではバックアップ機能が果たせません。
持ち帰りデータの復旧です。
2週間くらいで復旧完了し、ご訪問。
新しいNASの接続設定が必要があり、デスクトップパソコン2台とノートパソコン2台に設定をしようとしておりました。
デスク2台の設定は終え、ノートパソコンに取り掛かろうとすると・・・・・起動がおかしい。
全然起動してこない。ブルー画面出現・・・また再起動、それでセーフモードで起動。何度やってもセーフモード起動でしか立ち上がってくれません。
今度はノートパソコンの故障です。

『古いパソコンだから故障は仕方ないかなぁ』
ということで新しいパソコンをご購入いただきました。
安めで性能のいいもの、時間がかかって構わないとの事で発注をかけました。
さてそれから1週間。

またもお客様からご連絡が
『今度はサブで使っているデスクトップが電源が入らないんだけど』
また!?
またまたご訪問。
今度はデスクトップパソコンの電源ユニットの故障です。
コンデンサー交換だけで直るのでそこまで大きな故障ではありませんが、それでもパソコンをお預かりさせていただきました。
これは2日ほどで修理完了です。

さてそれから1週間ほど
3月中頃になり、ご注文いただいていたノートパソコンのご納品と設定。
またまたご訪問です。

これでもう終わりかな?というか終わりにならないといい加減にお気の毒ですし、私も気まずい。
ですが、まだ終わりではありませんでした。
16日に東北地方を中心に大きな地震がありましたね。その影響で武蔵野市の一部は停電になったそうです。
停電から復帰後、またもNASがつながらない。
原因はネットワークから認識されていないだけでしたので調整で済んだので良かったのですが、やはりご訪問させて頂き調整させて頂きました。

今年になってからまた2か月半程度で修理納品なども含めて7回もご訪問しています。
あまりにも怒涛の故障で驚いていますが、一番驚いているのはお客様でしょう。
なんでこんなに壊れるんだ?勘弁してくれよ、と思っていらっしゃるでしょう。
ただ、常に冷静な方なので、そういった感情はあまり表に出さず真摯に対応してくれます。
ビビりな私にとって真摯な対応は本当にありがたいです。
しかし、ここまで一気に壊れると何かあるんじゃないか?と疑りたくなってきますね。
これ以上はもう当分無いことを祈ります。
何度も何度もご訪問し、費用を頂いていては申し訳ない気持ちです。
比較的パソコン関係の機器をたくさんお持ちの方ですが(私が把握しているだけでデスク2台、ノート3台、タブレット1台、NAS1台、プリンター1台)それでもこの短期間でここまで何度もご訪問するのは初めてかな?

パソコンホームドクターです。

BitLockerってご存じでしょうか。
何それ?という方の方が多いのではないでしょうか。

簡単言ってしまうと、HDDなどのデータの入っているストレージ(HDDやSSDなど)を暗号化するセキュリティ機能の事です。
何のためにあるのか。
それは万が一、パソコンを紛失した、盗難にあったなど無くしてしまった場合、内部データの流出を防ぐためにあります。起動時にログインパスワードなどが設定されていればパスワードが分からなければOS上からはログインできませんのでデータを取られることはありませんが、HDDやSSDを取り外し、他のパソコンでドライブに接続されてしまった場合はデータが読み取られてしまいます。
これを防ぐのがBitLockerです。
一般的なWindows10のHomeエディションにはBitLocker機能は付いていません。
Windows 10 Pro
Windows 10 Enterprise
Windows 10 Education
の3つのエディションで利用できます。
またCPUも対応していないといけないのですが、ここ4年ほどのパソコンならばほぼ対応しています。
起動してもログインパスワードで防ぎ、ストレージを外されてもBitLockerで防ぐ。セキュリティ対策としてはかなり有効でしょう。

ちなみに、BitLockerで暗号化されているストレージを他のパソコンで取り付けるとこうなります。
ローカルディスクFがBitLockerが働いているストレージです。ローカルディスクCと比較しても容量を示すバーグラフが表示されず、鍵のマークがつきます。
DSCN5115
ただ、これは困った事があります。
BitLockerは暗号化されているものです。暗号化されているという事は暗号を解くパスワードみたいなものがあるわけです。それを回復キーと言いますが、この回復キーを忘れてしまう方が多いのです。
Microsoftアカウントと紐づけしておいて頂ければ忘れた場合でも再度キーを読むことができますが、それをしていなかった場合は暗号化が解除できません。

一番困るのは、パソコンが出荷時にすでにBitLockerで暗号化されているパソコンがあること。
通常使用では自分のパソコンがBitLockerで暗号化されているかどうか、など気がつきません。当然、回復キーなど知らないでしょう。

ただ、BitLockerが有効になっており暗号化されていようが、暗号化がなかろうが通常使用では問題なく、何の影響はありません。だから皆さん気が付かない訳ですが・・・

さて、突然ですが弊社はパソコン修理を行っている業者です。
壊れたパソコンからデータ取り出し、復旧のご依頼も多いわけで・・・
この時に困るのがこのBitLockerなのです。
復旧会社からすると困りものなのです。

お客様が回復キーをご存じならば問題ないのです。
先ほどのローカルディスクを右クリックすると「ドライブのロックを解除」という見慣れない項目が出てきます。これをクリックし、回復キー(48ケタもある)を入れれば内部データまでアクセスできます。
DSCN5117

一番困るのがお客様がご存じない場合。
『BitLocker?何それ?』
となります。
そりゃ出荷時からBitLockerが有効になっていれば知りませんよね。ご自身で設定したものではないですからね。
Microsoftアカウントと同期していればよいのですが、それすらないとなると復旧ができません。
『復旧会社なんだから暗号化くらい解けるでしょ?』
と言われるお客様がいらっしゃいますが、すいません、48ケタもある暗号です。解けません。
といいますか、私が数時間頑張った程度で簡単に解けるようでは暗号化の意味がありません。Microsoftもそんな簡単な暗号化を施してはおりません。
48ケタの総当たりアタックを行えばいつかは解けるのでしょうけどいつになるのか・・・

おそらく警察などが依頼しているトップクラスの復旧専門の会社に預ければ解けるのかもしれませんが、費用は恐ろしい金額になるかと思います。

お客様からご依頼された壊れたパソコンのHDDの復旧をしていて、やっと直った。これで良いだろうと思い、HDDがOS上で見えるようになった矢先にBitLockerが設定してあると本当に気持ちが折れそうになります。

ここまできて、自分のパソコンは?と気になる方が多いと思います。
そんなわけでご自分のストレージがBitLockerになっているか確認をしましょう。
ちなみにWindows10のHomeエディションではBitLocker機能はありませんのでHomeエディションの方は関係ありません。

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」→「ディスクの管理」と進みます。
表示されたストレージ類がこのようになっていたら暗号化されています。
DSCN5120

この場合回復キーを控えるか、もしくは不要でしたら暗号化を解除する必要があります。
正直、会社ならばまだしも一般レベルのパソコンではあまり必要性を感じません。
特にデスクトップパソコンではほぼ無用でしょう。

暗号化されているのであれば解除を行います。
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブの暗号化」をクリックしここで解除が行えます。
「BitLockerドライブの暗号化」があるのはpro以上のエディションですので、Homeエディションでは表示すらありません。

暗号化を解除中です。
DSCN5122

解除されるとこの通りです。これが通常の状態です。
DSCN5124

BitLockerはセキュリティを高めるためにはよい方法ですが、初期から有効化されているのはどうなのでしょうか。おそらくパソコンが盗難にあうよりストレージの故障の方がずっと確率が高い日本において、強制的にBitLockerが有効になっているのは問題だと思います。
またメーカーによってはMicrosoft アカウントでサインインしたときなどにBitLockerが有効になる事もあり、一般ユーザーからしますと厄介なものです。
切り替わっていまった場合は解除するか、必ず回復キーを控えてください。

パソコンホームドクターです。

先日、久しぶりに武蔵野市のお客様からお電話でご相談がありました。
『パソコンが重いんだけど、何とかなるかな?』
「え~快適に動かすことはできますが、重い原因が何かによって対処法が変わりますので、まずは見させて下さい」
武蔵野市、特に吉祥寺は自然と都会が入り混じっていて大変人気のある街のようです。
田舎者の私からすると吉祥寺駅前などめちゃくちゃ栄えていて、ここは十分都会です。
井の頭公園も人が多く、作られた人工物が多数ある。駅のそばに大きな公園があるのはありがたく、歩きやすくて散策もしやすいのですがしっかり整備されておりやはり田舎の公園とはかなり違います。
人気があるのは23区内などさらなる都心部の方々を対象にしたアンケート結果なのでしょうか?
私からすると吉祥寺は都会です。
田舎の自然と言うのは畑や田んぼ、あぜ道などはもちろん、所有者が誰なのかよく分からない草だらけの土地、10年は放置されているであろうナンバーのない車のある空き地、健康被害などまったく考えていないアスベストがたっぷり使われた空き家などを言います。しっかり整備され、人の手が入っているのは都会の証拠です。
もっと田舎になればきれいな自然がたくさんあるのでしょうけど、私の育った田舎は自然と呼べるのか分からないものがたくさんありました。30年くらい前の話ですが・・・
こうして文字にしてみると私の田舎など人気の出る要素が無いですねぇ。吉祥寺が人気になるのは必然かもしれませんね。

ご訪問をして、ご挨拶をしてお邪魔させていただきます。
『パソコンはこれなんだけど・・・』
問題なく起動していますが、マウスを触ると、確かに重い。
クリックしても反応が無いことが多く、いちいち待たされます。
4年ほど前のパソコンでしょうか。でも性能は悪いものではありません。小さいながらもSSDも入っています。
いろいろ触っていると、どうも違和感が。
重いというよりは、所々で動作が遅くなるような感じがします。
遅くなっていると言いますか、止まるような仕草です。
何か変だな・・・
タスクマネージャーでプロセスを見てもボトルネックになっているものはありません。
やや使用率は高いですが、CPUもメモリも、SSDも問題なく動いています。
気になるのはほとんどパソコンを使った形跡がない事。

「パソコンはあまり使っていませんか?」
『そうですね・・実はこのパソコンは久しぶりに動かすんですよ、だからかな』
「久しぶりと言うのはどこくらいですか?」
『1年近く動かしていないかな』
「1年近くですか・・・」
『やはりたまには動かさないとダメなのかな』

パソコンは1か月でも電源を入れないとWindowsUpdateのデータが多数溜まり、動作が重くなります。
ただ、それも起動して30分~1時間くらい。
性能の低いパソコンでも3、4時間くらいでWindowsUpdateの作業が終わり、ソコソコ動くようににはなってくるはずです。
それにWindowsUpdate作業を行って遅くなっているのであればCPUかストレージ(HDDなど)の使用率が100%となるはずです。
このパソコンはCPUの使用率が10%~60%くらいを行ったり来たり。
SSDについては多くても20%程度です。
タスクもWindowsUpdate作業は行っておりません。

そうなるとコンデンサがやられてしまったか。
パソコンには電解コンデンサと言われる部品が付いています。
電気の流れや電圧を調整して回路に流れる電気を安定させる役割を果たしています。
電解コンデンサを長期間使用しないで放置しておきますと漏れ電流が増加する傾向にあります。
漏れ電流が多くなれば、久しぶりに電源を入れ起動したパソコンの電圧が不安定となり動作が安定しません。
電解コンデンサが元の状態に戻ってくれればよいのですがそれでも1時間程度はエージング(慣らし運転)をする必要があります。できれば1時間は放置するのが望ましいのです。
ただし、電解コンデンサも機械品です。当然、漏れ電流が起き、容量が極端に減った電解コンデンサに再度電気を流しても正常な電圧を保持できない場合があります。
酷い状態でしたら電源すら入りません。
もう少し良い状態ならば電源は入りますが、途中でとまる、電源が落ちるといった状態。
さらに良い状態ならば今回のような、重い、プチフリーズの様な状態となります。今回はこれに当てはまります。

ちなみに電源を入れて切ってを繰り返してかれこれ半日は経っているとの事。
おそらくエージングはすでにできているでしょう。ならばやはりコンデンサーの故障か。

状況を説明し、細かな電圧を測らなければ確たることは言えませんので
「パソコンをお預かりさせて頂ければ、調べてもっとしっかりとしたことが言えますが・・・」
『いやぁ、でももうダメならいいですよ。1年近く使っていなかったからね、仕方ないね。買い替えちゃった方が早いから、原因が分かっただけで十分ですよ』
「車と同じですね。使わないとダメになってしまうので」
『そうだね、車も使わないと動かなくなっちゃうもんね』
そんな訳でデータだけ取り出し、失礼させていただきました。

使わなければ必ずパソコンが動かなくなるわけではありませんが、やはりその期間が長ければ電解コンデンサから電流が漏れるのでその可能性が高くなってきます。
電解コンデンサに限らず、パソコン自体が定期的に電気を流さないとダメです。
逆に1週間に1回くらいしか使わないパソコンは大変長持ちしていることが多いです。
10年くらい使えているパソコンも多数あり、先日はまだ現役のXPを見ました。
やはり1週間に1回くらいは電源を入れてあげましょう。
パソコンの寿命を延ばすために電源を入れる方もあまりいないとは思いますが・・・・・
私ですら忘れそうです。
そういえば実家にあるパソコンもお正月以来2カ月は電源を入れていません。
両親にスイッチオンをお願いしておこうかと思います。

今年は寒い2月でしたが、月末になりやっと暖かくなってきましたね。
3月になりこのまま春になってくれれば良いいですね。
やっと顔をのぞかせた春の陽気に少し浮かれるパソコンホームドクターです。

さて、その寒かった先月末に小平市写真連盟の写真展が中央公民館でありました。
毎回お誘い頂き、何度も見させてもらっています。
もう常連と呼んでもらえるくらい顔を出したでしょうか。

いつも通りきれいな写真が並んでいました。
よくぞこの瞬間を撮ったな~
ここに着目するのか、着眼点が面白いな
どうやって撮っているのかな?
と思える写真ばかりです。

この日は私のお客様でもあり、お世話になっているIさん、Kさん、Mさんがいらっしゃり、色々お話をさせて頂きました。
ずっと受付、来館者の対応をしているのでお疲れだったでしょうけど、この時は運よく来館者があまりいないことをいいことに、遠慮せず聞きたいことは全部聞きました。
「どうやって撮ったんですか?」「これは朝ですか?何時くらい?」「面白いテーマ作品ですね!」「これは光が差し込んでいるんですか?」「この写真、僕は好きですね~」
とにかく遠慮せず聞いたのですが、皆さん嫌な顔一つせずいろいろお話をしてくださいました。
優しいです。とにかく皆さん笑顔です。宝くじでも当たったの?と思えるくらいニコニコです。
おかげで大変話しやすいのです。

いろいろ話していただけるのは嬉しいのですが、私が聞いたところですごいなぁとしか言えないのが申し訳ないのです。ただ、少し写真が分かる方からすれば小平市写真連盟というのは結構レベルの高いグループらしいのです。
私のお客様で、小平市写真連盟に所属していない方でも写真好き、写真が趣味な方は何人かいらっしゃいます。私から見るとそういった方でも大変きれいな写真をお撮りになります。
「これほどお上手ならば小平市写真連盟とかにに入ったらいいんじゃないですか?」
私がこう言っても、皆さん決まって
『いや、あそこはレベルが高すぎて私の作品じゃあ恥ずかしいよ』
このようなお返事が返ってきます。
ど素人の私からすると全部きれいな写真だと思うのですが、見る人が見れば小平市写真連盟の写真はすごいのでしょうね。
私は素人すぎて、レベルの高さが分からないのですが、私が写真を凝るようになったらそのすごさが少しは分かるのでしょうか。

ただ、そのレベルの高さが災いしてか年々小平市写真連盟の会員の方が減っていらっしゃるようなのです。
こういったきれいな写真を見られる、しかも無料で見られるというのは大変ありがたい事でいつまでも続いてほしい展示会だと思っています。

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