パソコンホームドクター アリンのブログ

東京都小平市を中心にパソコンの修理、設定、データ復旧を行っているパソコンホームドクターアリンと申します。パソコンの修理やHDDのデータ復旧、取り出しなど気が付いたことを書いていきたいと思います。
主にパソコン修理やネットワーク設定、プリンターなどの周辺機器設定をさせて頂いております。低価格で壊れたパソコンや外付けHDDからデータを復旧させる格安データ復旧サービスも行っております。
小平本店、国立支店、世田谷支店、練馬支店の4店がございます。

2020年11月

パソコンホームドクターです。

大変ありがたいことに、今年は特にパソコン購入のご依頼が多い年でした。
弊社としてはできるだけ長いこと使える、高性能なパソコンを、出来るだけ安くお届けしたいのですが、これが難しい。
高性能パソコンは高いのが当たり前です。
ご予算がたくさんあればそういった性能なり部品なりに重点を置いて探せるので助かるのですが
問題はご予算があまり無い場合です。

パソコンは低価格なパソコンですと4万円前後から販売しています。
ただ、4万円のパソコンは価格なりの性能です。要は低性能です。
それでも買ったばかりの頃は多少モッサリした動きでしょうが、使用できるでしょう。
ただ、パソコンは使えば使うほど重くなる、動作が緩慢になる機械です。
データの増加や読み書き量の増加、データの断片化、物理的にSSDやHDDの性能低下、原因は多数あります。
2年も経てばそういった低性能のパソコンはかなり遅くなるのが常です。
2年持てばよいと考えているのであれば、問題ないのですが、多くの方は5年~8年ほどは使用を考えているでしょう。
中には10年と考えている方もいらっしゃいます。
ほぼ毎日パソコンを使って10年使用は難しいですが、それでもできるだけ長期間使えるパソコンを選ぶ必要があります。
そうなるとCPU、メモリ、ストレージのバランスが良いもの
今ならば
CPUがCorei3かRyzen3以上、メモリは8GB、ストレージはSSDの250GBが最低ラインだと思います。
ご予算が少ない中でこれを探すのが難しい。
もちろん私はプロですのでできるだけお客様のご要望に沿ったパソコンを探し、お届けしようと常に思っています。
ですが、こういった2年程度で動作が遅いなぁと思ってしまうようなパソコンは販売はしたくはありません。
それは、できるだけパソコンを長く使っていただきたいからです。
弊社で買っていただいたパソコンが2年でダメになるようなことがあっては申し訳ないのです。
そのときにお客様に、安いパソコンだったので仕方ないですね。とは言えません。

また4万円程度のパソコンはofficeソフトが入っていません。
お仕事で使わないならばofficeは不要の方もいらっしゃいますが、8割程度の方はofficeを必要とされています。
officeソフトは高いです。
単体で買えば3万円強はしますので、4万円程度のパソコンとあわせると7万円は超えてしまうでしょう。
それならばもう少し高性能で初期からofficeが入ったパソコンも狙えます。
安いパソコンを買われてofficeが入ってなく、弊社にoffice導入のご依頼があり、その際は多くの方がその値段に驚かれます。

先日あったとあるお客様は、パソコンのある程度の性能を指定され、5年保証もつけて値段もある程度指定され、大変困りました。
弊社では私が作った自作パソコン以外はすべてメーカー保証に準じていますので、メーカー保証を5年にするしかないのですが、それだとご予算をオーバーするようで大変心苦しい状態でした。
弊社では保証の範囲内と範囲外の線引きが弊社とお客様との間での認識の違いが大きく、故障となったときにトラブルを避けるため、メーカー保証に準じています。
しかも毎日、自宅と仕事場にパソコンを持ち歩くそうで、これは途中で壊れる可能性が大変高い環境下でのご使用を目的とされていました。
大変難しい状態だったのですが、弊社で値段や保証の範囲を変えると将来トラブルになるだろうなぁと思い、譲歩はしませんでした。申し訳ございませんでした。
結局は大手電気店で買われたようです。

大変恐縮ですが、弊社は大手電気店と同程度での金額でパソコン販売は可能ですが、それから大幅に値引きやサービスはできません。
お値段の安いパソコンをお求めでしたらご自身で電気屋さんに行って購入して下さい。
弊社では私が、これならば大丈夫だ!使用用途としてご満足してもらえる、と思えるものしか販売はしたくないのです。
これがお客様のためなのか、ただ単に私の自己満足なのかは分かりませんが、今後も変わらずこの姿勢で販売をしていくと思います。

この頃暖かいですね。
日差しは弱いので車での移動中も車内が暑くならず、寒くもならず、日中は少し窓を置けているとちょうどよい気候です。
もうしばらくこの陽気が続けばよいのですが、来週には平年並みの気温に逆戻り、師走の足音が聞こえてくるそうです。
晩秋を満喫中のパソコンホームドクターです。

さて、最近はストレージがSSDを搭載のPCが増えてきてはいますが、まだまだ一般的にはHDD搭載のPCを使っていらっしゃるユーザーさんが多いのが現状です。
HDD搭載のパソコンには特に言えることですが、簡単にパソコンを長持ちさせる方法があります。
それはシャットダウンを極力行わないこと。

律儀な方、マメな方ほど丁寧にパソコンをシャットダウンしています。
シャットダウンとは要は、パソコンの電源を切ることですので、パソコンに電気が流れず、部品も劣化しない、省エネにもなり良い事ばかりのような気がします。

確かにシャットダウン中はパソコンにとっていい事なのですが、問題は電源を入れるときです。
シャットダウンをするという事は、次にパソコンを使うときには電源を入れるわけです。
電源ボタンを押して、パソコンを起動させるわけです。当たり前ですね。
ただ、この起動が良くないのです。
パソコンを起動させるということは、HDD上にあるOSからシステムファイル類、保存データなどが全て読み込まれ、アプリによっては起動、開始を行います。
これはHDDにとって大変負荷がかかる作業です。
PCの故障、特にHDDの故障はほぼこの起動時に起きています。
起動しようとしたら途中で止まる、フリーズする、起動中に青い画面が出る、再起動を繰り替えずなど
あげたらキリがありません。
つまり、できるだけHDDの起動を少なくしてあげれば良いのです。
じゃあ電源着けっぱなしが良いのか?

かなり昔のPCは電源着けっぱなしというのが良いと言われていた時代もありました。
ただ、現在はHDDをはじめ、ほかの部品が良くなったので、その時ほどHDDに負荷がかかりません。
また、電源着けっぱなしはHDD以外の部品にはあまりよくないのです。ノートパソコンなどでは排熱の影響もあり、特に夏場はHDDにもよくないでしょう。
じゃあどうするか?
そこで使ってもらいたいのがスリープです。

このスリープ機能、あまり使ったことがないという方が多いのですが、スリープは起動ファイルやシステムをメモリ上に格納させてパソコンを休ませるものです。
すべてのデータをHDDに格納、保存するシャットダウンとは違い、メモリ上に格納させます。(場合により一部データはHDD上になりますが)
起動時はHDDではなくメモリ上に格納されたデータを読み込むので、データの展開が早く、シャットダウン時の起動よりはかなりパソコンにとって優しいのです。
スリープの消費電力は数ワットですので、省エネですし、熱も出ません。パソコンにとってかなり理想的な環境です。
スリープを使ったことが無いという方はできるだけスリープを多用し、シャットダウン、起動の回数を減らしましょう。

パソコンをほとんど使っていないんだけどなぁ、とおっしゃるお客様のPCが壊れた場合、振動によるHDDの故障か、シャットダウン、起動のやりすぎで故障のどちらかです。
HDDの使用時間1800時間程度ででシャットダウン回数7000回を超えている方もいおらっしゃいました。
つまり15分に1回は電源を切っているのです。
実際の使用時間は1800時間程度ですのであまり使っていないというのが実際のところです。
ノートパソコンでも、普通に使っていれば5000時間~8000時間程度のお客様が多いので、1800時間というのはかなり少ない方です。
一方でシャットダウン回数7000回は多い方です。一般的には3000回~5000回程度かと思います。

ただ、たまにはシャットダウン、起動をしてあげてください。Windowsupdateのデータなど更新データがある場合はシャットダウンや再起動をしないと更新されない場合がありますし、メモリ上のデータもたまにはシャットダウンを行い、クリアする必要があります。

ちなみに私の私用パソコンは1週間~2週間くらいはほぼスリープです。
使っていて、ちょっと重くなったかな?となんとなく感じたなどはシャットダウンしています。

パソコンホームドクターです。
先日、小平市内のお客様でちょっと困った事がありました。

とある80代のお客様。何回かご訪問させていただき、常連さんなのですが
ここ2、3年お声がかかりませんでした。
今年になり久しぶりにご依頼を頂けたのですが、ここ2年ほど体調を崩していらっしゃったとの事でした。
PCの設定や作業などをさせて頂き失礼させて頂いたのが今年の年明けごろです。

今年の夏になり、弊社にそのお客様のお嬢さんという方からお電話がありました。
『父は体調を崩したころから少し認知症気味になりまして・・・今後は父から依頼があっても私のところにお電話をして下さい。』
丁寧にはおっしゃっていましたが、簡略化するとこういう事でした。
私がお会いした時はやや足腰は弱っているものの認知症という感じは全くしなかったのですが、どうやら認知症らしいのです。

その後も2回ほど、そのお客様からお電話が掛かってきて、その都度、お嬢さんに電話をしておりました。
お嬢さんから『私が父に言うので、私がやるので大丈夫です』ということで終わっていたのですが
先月、またそのお客様からご連絡がありました。
『PCから音が出ないんだけど見てもらえる?』
との事でした。
「わかりました、一応、お嬢さんに確認しますね」
と言い、電話を切ろうとしたのですが
『娘には電話しないでいいよ、仕事で忙しいだろうし、あなたが来てくれれば分かるだろうから』
そういわれたのでご訪問しました。
結局はモニターのスピーカー部が壊れており、せっかくなので新しいモニターを交換することになったのですが、その際も私が
「お嬢さんに確認しますね」
と言っても
『娘に確認しなくても、大丈夫だよ。忙しいだろうしお金なら私が払えるから、交換してよ』
そういわれたので交換の手続きを取りました。
1週間ほどで再訪問し、作業をしていますと、ちょうどご帰宅されたお客様の奥様から
『なんで娘に電話しないの?私たち老夫婦だけじゃ分からないでしょう』
『娘に聞いて、やってもらえばいいじゃない』
『勝手に決めても分からないし、説明もできないでしょう』
とお客様である旦那様を攻め始めました。
しまいには私にも
『主人から電話があったら娘に電話するようお願いしてあったはずですけどね』
とやんわりと言い始めました。
正直言いますと
それはそちらの都合であって、弊社は介護施設ではありません。今まで2回ほどお嬢さんに電話もしているし、手間もかかっているのでそう言われるとちょっと困るのですが。
「ご主人様から、娘さんに連絡しないでいい、と言われております。お客様からご依頼があり、やってくれと言われた以上、断れないですよ。やらない訳にはいきません」
「私がご主人様とお嬢さんの板挟みのような状態では困ります。そういったご家庭内のご都合はご家庭内で話し合ってください」
と伝えました。
ただ、わたしも思っていたことを最後にお客様がおっしゃいました。

『俺もこうしていられるのはもう1、2年くらいなんだから最後くらい好きにさせろよ』

私も本当にそう思います。
お金に困っているわけでもなさそうな環境で80歳を超えた方が、あれはダメこれもダメと窮屈な暮らしをしているのはかわいそうです。
失礼ながら私が見てもあと10年は難しいでしょう。お客様がおっしゃっている通り2年程度かもしれません。その最後くらい好きにさせてあげたいなと思います。

ちなみに認知症の件ですが、おそらく時々はあるのでしょうけど私が話したなかでは全くそのようなことはありませんでした。
1週間経ち、お電話しても覚えている。
ご訪問日時も覚えている。
何が壊れて、今日はどういう作業になるのか、覚えている。
1週間前にお話しした金額も覚えている。
何をしたくてモニターを変えたのか覚えている。
しっかりしていらっしゃいます。
ここまで覚えていれば十分だと思います。

結局はこのお客様の一言が決め手となり、奥様が
『そういうなら好きにすればいいじゃない、お金も大丈夫なのね』
と言い、少し怒ってお部屋を後にしました。
奥様が言うには旦那様が比較的浪費家で少し困っているそうで、それを防ぎたいとの事でした。
お気持ちは分かりますが、やはり少し気の毒だな、やりたいことをやらせてあげたいなぁと思います。
ただ、お金の心配もあるのでそれもよく分かります。
難しい問題ですが、こうお金を勝手に使う期間もそう長くないのではないでしょうか。まだまだ認知症という感じではないので、変な買い物はしないでしょう。それならば少しくらいは自由にさせてあげたいなと思います。

あまり他人のご家庭内に首を突っ込むものではありませんが、今回は私にも火の粉が飛んできております。多少なりとも関係者です。
勝手にお金を使うのは困ったものですが、人生の最後くらい好きにさせろと言われると難しいですね。

11月になりましたね。
毎年のことですが、10月から11月が一年で一番好きな季節です。
葉色が日に日に色を帯び、緑一色だった山々も赤、黄、茶、紫と様々な装いに変わってきました。日が暮れるのが早くなり、朝晩は寒くなってきました。夏は1枚だった布団も多くかけるようになりました。
季節の移ろいを一番感じ取れるのがこの10月、11月だと思います。

そんな季節の移ろいとは別に、先日あったちょっといやな電話。
弊社にあった電話ではありません。
お客様のお宅であった電話です。

私はいつもどおりお客様のお宅でパソコンの不具合を見させていただいておりました。
そうするとお客様宅のお電話が鳴りました。
『はい、もしもし』
普通にお客様が電話に出られます。
『はい、ええ飼っていますよ。2匹』
それだけ言って電話を置きました。
・・・何の電話だろう?
つい気になり失礼とは思ったのですがお客様に
「何の電話だったんですか?」
と聞きました。
『犬を飼っていますか?の電話ですよ』
「?? 何ですか?それは?」
『あら、知らないんですか?』

犬を飼っているか?何で電話でそんなことを聞かれるのか分かりません。
『市役所とか保健所を名乗って、聞いてくるんですよ。お宅は犬を飼っていますか?って』
「登録か何かに不備があったとかですか?」
『そんなちゃんとしたものじゃないですよ』
「?」
『犬を飼っていますか?と聞かれてどう答えようが電話はすぐに切られます』
「はい・・」
『ただ、聞かれたら絶対飼っているって答えないとマズいです』
「??」
『ようするに泥棒ですよ、犬を飼っていれば入りにくいでしょ?』
「! 泥棒が入る家の下調べですか!?」
『そうみたいですよ。人が留守でも犬がいたら吠えるとみつかっちゃうでしょ。だから調べているみたいですよ』
「へぇ~~初めて聞きました」
『そうですか。なら気をつけたほうが良いですよ』
「ならどんな状態でも大型犬がいます、とか言ったほうがいいんでしょうね」
『そうですねぇ、ウチはチワワしかいませんけどね』
といい笑い話にはなりましたが・・・
これは結構有名なんでしょうか?
私ははじめて聞きました。
へぇ~~と思いながら不具合の修正をさせていただきました。

皆さんもお気を付け下さい。
そんなのみんな知ってるよ、という程度の話でしたら
今回のブログはなかった事にして通り過ぎて下さい。失礼しました。

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