パソコンホームドクターです。
先日、小平市内のお客様でちょっと困った事がありました。

とある80代のお客様。何回かご訪問させていただき、常連さんなのですが
ここ2、3年お声がかかりませんでした。
今年になり久しぶりにご依頼を頂けたのですが、ここ2年ほど体調を崩していらっしゃったとの事でした。
PCの設定や作業などをさせて頂き失礼させて頂いたのが今年の年明けごろです。

今年の夏になり、弊社にそのお客様のお嬢さんという方からお電話がありました。
『父は体調を崩したころから少し認知症気味になりまして・・・今後は父から依頼があっても私のところにお電話をして下さい。』
丁寧にはおっしゃっていましたが、簡略化するとこういう事でした。
私がお会いした時はやや足腰は弱っているものの認知症という感じは全くしなかったのですが、どうやら認知症らしいのです。

その後も2回ほど、そのお客様からお電話が掛かってきて、その都度、お嬢さんに電話をしておりました。
お嬢さんから『私が父に言うので、私がやるので大丈夫です』ということで終わっていたのですが
先月、またそのお客様からご連絡がありました。
『PCから音が出ないんだけど見てもらえる?』
との事でした。
「わかりました、一応、お嬢さんに確認しますね」
と言い、電話を切ろうとしたのですが
『娘には電話しないでいいよ、仕事で忙しいだろうし、あなたが来てくれれば分かるだろうから』
そういわれたのでご訪問しました。
結局はモニターのスピーカー部が壊れており、せっかくなので新しいモニターを交換することになったのですが、その際も私が
「お嬢さんに確認しますね」
と言っても
『娘に確認しなくても、大丈夫だよ。忙しいだろうしお金なら私が払えるから、交換してよ』
そういわれたので交換の手続きを取りました。
1週間ほどで再訪問し、作業をしていますと、ちょうどご帰宅されたお客様の奥様から
『なんで娘に電話しないの?私たち老夫婦だけじゃ分からないでしょう』
『娘に聞いて、やってもらえばいいじゃない』
『勝手に決めても分からないし、説明もできないでしょう』
とお客様である旦那様を攻め始めました。
しまいには私にも
『主人から電話があったら娘に電話するようお願いしてあったはずですけどね』
とやんわりと言い始めました。
正直言いますと
それはそちらの都合であって、弊社は介護施設ではありません。今まで2回ほどお嬢さんに電話もしているし、手間もかかっているのでそう言われるとちょっと困るのですが。
「ご主人様から、娘さんに連絡しないでいい、と言われております。お客様からご依頼があり、やってくれと言われた以上、断れないですよ。やらない訳にはいきません」
「私がご主人様とお嬢さんの板挟みのような状態では困ります。そういったご家庭内のご都合はご家庭内で話し合ってください」
と伝えました。
ただ、わたしも思っていたことを最後にお客様がおっしゃいました。

『俺もこうしていられるのはもう1、2年くらいなんだから最後くらい好きにさせろよ』

私も本当にそう思います。
お金に困っているわけでもなさそうな環境で80歳を超えた方が、あれはダメこれもダメと窮屈な暮らしをしているのはかわいそうです。
失礼ながら私が見てもあと10年は難しいでしょう。お客様がおっしゃっている通り2年程度かもしれません。その最後くらい好きにさせてあげたいなと思います。

ちなみに認知症の件ですが、おそらく時々はあるのでしょうけど私が話したなかでは全くそのようなことはありませんでした。
1週間経ち、お電話しても覚えている。
ご訪問日時も覚えている。
何が壊れて、今日はどういう作業になるのか、覚えている。
1週間前にお話しした金額も覚えている。
何をしたくてモニターを変えたのか覚えている。
しっかりしていらっしゃいます。
ここまで覚えていれば十分だと思います。

結局はこのお客様の一言が決め手となり、奥様が
『そういうなら好きにすればいいじゃない、お金も大丈夫なのね』
と言い、少し怒ってお部屋を後にしました。
奥様が言うには旦那様が比較的浪費家で少し困っているそうで、それを防ぎたいとの事でした。
お気持ちは分かりますが、やはり少し気の毒だな、やりたいことをやらせてあげたいなぁと思います。
ただ、お金の心配もあるのでそれもよく分かります。
難しい問題ですが、こうお金を勝手に使う期間もそう長くないのではないでしょうか。まだまだ認知症という感じではないので、変な買い物はしないでしょう。それならば少しくらいは自由にさせてあげたいなと思います。

あまり他人のご家庭内に首を突っ込むものではありませんが、今回は私にも火の粉が飛んできております。多少なりとも関係者です。
勝手にお金を使うのは困ったものですが、人生の最後くらい好きにさせろと言われると難しいですね。