この頃、大変ありがたいことですが、パソコンをご注文して下さるお客様が増えております。
パソコン販売だけではほぼ利益はないのですが、今後もトラブルなどで何かと弊社をご利用して下さる方が多いので、結果として長いお付き合いをさせて頂くこととなります。
そんなわけで長期的にみるとパソコンを買って下さるというのは大変ありがたい事なのです。

さて、話は変わりますが、近年のパソコンのストレージと言えばHDDからSSDに移り、その転換も終了しつつあります。
少し前までは高性能なパソコンにしか搭載されていなかったSSDがすでに10万円以下のパソコンにもどんどん搭載されてきています。
容量は少なくなりますが、5万円以下のパソコンにも搭載されています。
そんな中、弊社でパソコンを買って下さるお客様がいらっしゃいました。
ありがたいのですが条件が厳しい。
6万円台でoffceのHome&Business付き。
かなり厳しいです。
もちろんパソコンの性能を落とせば買えますが、あまりに低性能では長く使っていただけません。
CPUで言えばRyzen3かCorei3以上の物
メモリはできれば8GB
ストレージはSSDがいいでしょう。
探せばギリギリで何とかあるので、とりあえず発注します。
メーカー名は伏せますが、国外メーカーの物です。
値段の割に性能が高い。ただし、キータッチや液晶などはイマイチかもしれません。またM.2規格のPCI-e接続、NVMeなので速度は大変早く良いのですが、しっかり放熱対策が取られているのかが気になります。

3週間ほど待ち、パソコンが到着。
とりあえず新規設定を行います。新規設定が終わった段階でSSDの温度を測定すると54℃。
HDDならばアウトですが、SSDなのでまだセーフです。
ただ、少し負荷をかけ、10GBほどのデータの読み込み書き込みを行うとあっという間に70℃を超えました。
73℃ほどになったときに動作が鈍くなり、かなり遅くなりました。
サーマルスロットリング機能が動き、速度が低下したようです。
「サーマルスロットリング」とはSSDに備わっている温度上昇を抑えるために性能を抑える機能です。
かなり動作が遅くなりまるでフリーズしたようです。
これでは使い物になりません。
やはり、放熱対策が取られていないようです。
仕方がないので裏面カバーを外し、SSDを取り出し、SSDに放熱板を取り付けようと思います。
ただ、ノートパソコンなので本体の厚みがない。できれば大きめの放熱板を取り付けたいのですが大きいものを取り付けるとカバーが閉まらなくなっていまいます。
薄めで大きいものを取り付けないとなりません。
これを探すのが大変でした。
ノートパソコン用SSDの放熱板などは売っていません。ちょうどよいサイズの物を探してこなければなりません。
厚さは4㎜が限界です。あとはできるだけ大きいもの。ただし、隣にあるバッテリーに干渉しないように配慮しなければなりません。
これならいけるかな?と思う放熱板があったのでとりあえず注文。

放熱板が到着し早速取り付けます。
・・・隅がカバーに当たってしまいました。
ノートパソコンは隅が丸くなっているため、その丸みに干渉しダメでした。
仕方がない、少し削るか。
サンダーを持ってきて放熱板を削ります。
もはやパソコン修理屋ではないような気もしますが、そんなことは気にしません。
少し削ったところで再度、取り付けてカバーをかぶせます。
お、いけるかな?
しっかりカバーが取り付けでしました。

あとは温度がどの程度下がるのか、気になります。
これで大差がなかったら自発的に自粛生活に入るほどガッカリしてしまいます、と思っていまたのですが幸いにしてそのステップにはなりませんでした。
起動時で42℃。
負荷をかけても57℃までしか上がりません。
これならばセーフと言えるでしょう。
放熱板のせいで7万円を少し超えてしましましたが、お客様には納得して頂けました。
しかし、M.2規格のPCI-e接続のSSDはやはり熱が怖いですね。
SSDはHDDよりも耐熱温度は高いですが、速度が速い分、熱が出るので何かしらの対策をしないとなりません。
ちなみに私が作成したデスクトップパソコンのすべてのPCI-e接続のSSDには放熱板を取り付けていますので、かなり温度は低く抑えることができています。

M.2規格でもSATAのSSDならば温度はそこまで上がりませんが、SATAでもPCI-eでもどちらでも接続できるのであれば普通はPCI-eを選びますよね。
まぁ通信プロトコルがNVMeでなくAHCIなので差が出るのは当たり前ですね。
前にあえてM.2規格でもSATAのSSDを取り付けた事のあるパソコンがありましたが、それはPCI-e未対応のパソコンだったからです。ちなみにDELLのデスクトップパソコンでした。

やはり低価格のパソコンですと熱対策がとれていないので怖いですね。
高価なパソコンでも取れていないものもあるのでしょうが、前に購入した12万円クラスのノートパソコンはしっかり対策されていたようで、PCI-e接続のSSDにも関わらず、58℃程度までしか上がりませんでした。
やはりある程度は価格が高いパソコンの方が長持ちするよう、しっかり作られているなと感じますね。