早々に梅雨が明けました。
6月中に梅雨明けとは思ってもいませんでしたね。
本来、7月上旬といえば関東地方は本格的な梅雨空になり梅雨前線の影響を受けている頃です。
蒸し暑い日々が続き、嫌になってしまう時ですが、今年はすでに夏空です。
夏は夏でまた暑くて大変なのですが・・・
先日ご訪問させて頂いたお客様の宅は知らない人を家の中に上げたくないのでしょう。玄関までパソコンを持ってこられて作業をお願いされました。
玄関でもスペースがあれば構わないのですが、その宅の玄関は南向き。ちょうどお昼ごろご訪問したため暑くて大変でした。エアコンや扇風機もないので蒸し風呂のような状態。汗だくになってしまい、今後はタオルくらい持って行かないとダメですね。
これから盛夏ですから、しばらくの間はそういった事が増えるかもしれません。

さて、この時は大変暑い中で作業をしていたので辛かったのですが、パソコンも暑い環境ですと極端に寿命を削ります。
とにかく熱に弱い部品がHDD。
耐熱設計になっているHDDとかでない限り夏場は熱による故障が増える時期です。
耐熱設計のHDDとは多くがカーナビなどに付いているHDDです。ご存知の通り夏場の車内はサウナ状態です。そんな中でも正常に動かないとならないカーナビのHDDは耐熱設計になっていることがほとんどです。
では、一般のパソコンに入っている普通のHDDはどの程度まで耐えられるのか?

HDDの快適な温度は32℃~38℃です。
パソコンを起動したときはほぼ室温と同じ程度の温度ですが、5分も経てば徐々に上がってきます。
30分以上起動したところで測定すればパソコンの温度が分かります。
夏場、大型でエアフローがしっかり取れたパソコンでないかぎりHDDが38℃未満ということはないでしょう。
ノートパソコンですとだいたい42℃~50℃くらいの事が多いです。
45℃くらいまでならば安全と言えると思います。
逆に45℃を超えてきたら注意。50℃を超えたら危険といったところです。
55℃をこえたら早急に対策をしないと非常に危険です。壊れても仕方ないレベルです。
60℃程度まで上がっていたらいつ壊れてもおかしくありません。
むしろ60℃で正常に動いているほうがレアケースです。だいたいその前に壊れます。

CPUなどが発熱するタイプのもの、簡単に言ってしまえば消費電力の多い物を使い、パソコンケースがエアフローがほぼないタイプのものだった場合、50℃を超えている事がほとんどです。
ノートパソコンなどを使って、キーボードに手を置いているとき、パソコンと触れている手のひらが熱くて長時間手を置いていられないといったご相談を受けたことがあります。
その時はだいたいHDDが高温になり、その熱がケースを通じて手のひらに伝わっていることが多く、そのような時も温度は50℃程度になっています。

HDDが50℃くらいにあると寿命は半分程度まで落ちるといったデータがあるので、やはりできるだけ適正温度まで下げて使用を心がけるようにしましょう。
エアコンを適度に使い、パソコン本体には物を置いたりしないようにしましょう。
なお、HDDの故障には湿度も関係します。
できるだけ湿度の低い環境で使うようにしてください。20%~30%が快適な湿度です。
ですが温度はともかく、湿度まで調整するのは大変ですので実践している方にお会いした事はありません。あくまでも理想論ですので現実的ではありませんね。
ちなみに私は夏は暑いものだ!と思っていますのであまりエアコンはつけません。暑いね~といいながら過ごすのが日本の夏です。おじさん臭い発言ですいません。
もちろん湿度管理もやっておりません。
それなりに大型のケースを使い、エアフローはしっかりとっていますが、壊れたら困るデータはアックアップしています。

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