パソコンホームドクターです。
久しぶりの更新となります。
日々忙しくてブログを書けなかったのならばまだいいのですが、それほど忙しくないのに書くのを忘れていました。すいません。見てくれている方が少しでもいるうちはできるだけ続けたいと思いますので見捨てないで下さい。

先日、八王子市のお客様のお宅へご訪問した時の事です。
無線LANがつながりにくい、というご相談でご訪問させて頂きました。
八王子市のちょっと奥地もお宅です。お宅まで1時間半。八王子や青梅市、あきる野市などの奥地は久しぶりです。道がすいているので運転していて気持ちいですね。

到着し、無線LANとパソコンを拝見。繋がってはいますが大変遅いし、時々つながらない。
私のパソコンでも同じです。ただ、有線LANでつなげた場合はそういった事はなくスムーズにつながります。
つまり原因は無線にある可能性が高いという事です。
ここで、ご自宅が集合住宅なので電波干渉について考えてみました。
調べてみると無線のアクセスポイントが多数検出されました。
3か所までならばいいのですがちらっと見ただけで8か所の電波が入ってきています。
それもすべて2.4GHzの電波ばかり。これならば干渉しあうのも仕方ありません。

ここで無線LANについて簡単に説明したいと思います。
無線LANにもさまざまな規格がありますが、
おそらく、ほとんどの人は2.4GHz帯と5GHz帯を使っていると思います。
主に関係するのは、以下の4規格。
無線LANルーターを使用した場合、ほぼ以下の4種類の規格を使用していると思います。

IEEE802.11b:無線LANで最初に普及してきた規格。2.4GHz帯を使用。
IEEE802.11g:IEEE802.11bの上位互換。54Mbpsまで速度を上げたもの。2.4GHz帯を使用。
IEEE802.11n:周波数を規定する規格ではなく、決められた規格の物を2本、3本と束ねて高速化しようとしたもの。無線LAN本体にアンテナが付いています。
IEEE802.11a:普及されている2.4GHz帯ではなく5GHz帯を使用します。


こちらのお客様のお宅もg規格の物を使っていました。
IEEE802.11b/g/n規格のものはそれぞれチャンネルが1~13まで設定されており同じ電波が出ていてもチャンネルが別であれば干渉しあわないようになっています。
ですが、このチャンネルが近い物、例えば1チャンネルと2チャンネルだと近いので干渉をしてしまうのです。
お互い干渉し合わないチャンネルだと1、7、13といった具合に多少離れている必要があります。
このため他のアクセスポイントが検出されたとき自分の使用する電波も含めて3つまでならば干渉しない帯域を選ぶことができますが、4つ以上になると全チャンネル干渉し合い、干渉しないチャンネルというのがない可能性があります。
お客様のお宅はg規格で他のアクセスポイントが8つ以上の電波が検出されました。ほぼ間違いなく干渉しあって電波が乱れているものと思います。
ご自宅の無線LAN機は5GHzのa規格の電波も出るタイプだったのですべてのパソコンをa規格の物に設定変更しました。
これで切れることもなくかなり安定したと思います。

元々2.4GHzの帯域は電子レンジやコードレス電話機などの常時使用を考えてつくられた帯域ではないので長時間使用するパソコンやスマホの電波として使用するには無理があるのかもしれません。
ご自宅の無線LANの電波が安定しない場合、a規格の物に変更してみるもの良いかと思います。

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