先日、国立市のお客様宅へご訪問させて頂きました。
修理内容は
『パソコンが壊れたから直してほしい』
ということでした。
弊社はパソコンの修理屋です。
パソコンが壊れたら直すのがお仕事ですので早速ご訪問。

どんな感じに壊れたのかな?と思い早速PCを拝見。
『これなんです』
「!?」
「・・・・・・」
自作のパソコンですが何故かパソコンがバラバラです。
部品が散らかり壊れたというよりは壊したという表現が正しいように思えます。
「あの~何でこんなにパソコンの部品がバラバラなんでしょうか?」
『パソコンって簡単に組み立てられるって聞いたから自分でやってみたんだけど動かなくてね、いろいろ弄っていたらよくわからなくなっちゃって』
『やっぱり素人が適当にいじっちゃダメなんだねぇ』
陽気なお客さんです。おかげで話しやすいですね。

とにかく散らかっている部品を集めて組み立てますが、そもそも傷や汚れがついている可能性があるのでこの状態で動くのかも怪しい感じです。
CPUグリスがメモリにも着いたままになっていますし、内部の配線もごちゃごちゃです。
部品をすべて外して、再度組み立てていきます。

30分くらいで仮組み立てができました。
早速動作チェック。
・・・・動きません。
電源は入りますがPOST画面が表示されません。
マザーボードが壊れてしまっているのでしょうか。
また全ての部品を外して細かくチェック。
どこがおかしいのか、しばらく部品とにらめっこです。

目視ではおかしいところがないなぁと思いながらマザーボードに付いたままになっていたCPUをソケットから外すとマザーボードのCPUソケット部のピンが折れています。
なんということでしょう。
いや、なんということをしてくれたのでしょう。
ピンが折れてしまうと基本的にマザーボードは動きません。
折れたピンを直すこともできますが、手作業で直しますので100%直るわけではありません。
仮に電源が入っても動作が不安定で、負荷がかかった際にフリーズするなど安定性に欠けたPCとなってしまいます。

お客様にその旨を説明し、了解を得たところでピン折れを修復します。
一応、終わりましたがこれで動くのか分かりません。
電源投入。
BIOSが起動し、何とかCPUも認識している状態です。

『OSは自分でインストールできるから組み立てだけでいいよ』
そう言われたので、仮組み立てをバラして再度本組み立て致しました。
CPUはちゃんと認識して動いていますが、やはり今後の動作が心配です。
もちろんお客様にその旨はご説明いたしましたが、とりあえず動いたからいいや、と豪快な方でこれで終了とさせていただきました。
今後に少し不安が残るお仕事なりましたが、お客さんがいいよって言ってくれているからいいかぁと思っております。

パソコンホームドクターのアリンのHP
格安データ復旧サービス