こんにちはパソコンホームドクターです。

今日は少しマニアックな話になります。
八王子市の常連のお客様からお電話がありました。
『リカバリーしたんだけどメモリが3GBまでしか認識しないんですが何故でしょうか?』
「元々は何GBあったんですか?」
『8GBでした。』
「それならば32ビットのOSをインストールしたのではないでしょうか?」
『そういった選択はなかったのですが、でも32ビットになっています。』
「それならば32ビットOSのDVDでインストールしたのでは?64ビットのDVDはお持ちではないのですか?』
『リカバリーディスクは今使った1枚しかありません』
電話ではなかなか原因が分かりませんので、久しぶりに八王子までご訪問。

PCを見させた頂くと確かに32ビットのOSがインストールされています。
よくみるとこれはマウスコンピューターのPCです。
ということは・・・
まずは1枚しかないというリカバリーディスクを入れます。
BIOSよりブート順を変更し、ディスク起動。
リカバリーディスクより読み込むと当たり前ですがOSインストール時の画面が出てきます。

お客様の許可をもらいOSのインストールを始める準備をします。
その途中で、出てきました、OS選択の画面。
それがこの画面です。今回、写真を撮らせて頂きました。
名称未設定 1
Windows7のOSが2つありますね。
どちらも同じ Home Premiumですが、アーキテクチャの箇所が違います。
片方はx86
もう片方はx64
となっています。
ちなみにx86は32ビット
x64が64ビットのOSになります。
初期値ではx86が選択されており、そのまま進むと32ビットのOSがインストールされてしまいます。
お客様にその違いを説明し、再度x64でインストールを開始しました。
ちなみにアーキテクチャとは基本設計の事です。

30分ほどたってOSが立ち上がります。
お客様に64ビットであることを確認してもらい、無事メモリも8GBすべてが使えるようになりました。
32ビットOSですとメモリは最大で4GBまでしか認識しないのです。

では、x64が64ビットなのは分かりますが、x86が32ビットなのはなぜでしょうか。
いまから40年ほど前のCPUで86シリーズと呼ばれるCPUが多数製造されていたためそのCPUをx86CPUとコードネームを付けました。
x86アーキテクチャーを採用してるCPUであれば過去のプログラムも現在のCPUで動くため32ビットのOS
もx86アーキテクチャであるとしています。
一方x64はそのまま64ビットなのですが、本来ならばx86-x64と表記するのが正しいのです。
64ビットでもx86アーキテクチャの延長上のOSですし、ベースとなっているのはx86アーキテクチャなのです。
説明しても分かりにくいですね。
要するに

x86 = 32ビット
X64 = 64ビット

これだけ覚えていれば十分です。

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